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水族館をもっと楽しく!たのしい生物図鑑【古代魚編(2/2)】

みなさんこんにちは。

今回も引き続き、水族館で見られる古代魚を紹介していこうと思います。

前回は現存種の多くが含まれる「条鰭類」のうち、古いグループから紹介してきました。エンドリケリー含む「ポリプテルス目」ですね。

ガー目、チョウザメ目、ウナギ目……と続き、今回はアロワナから現代のお魚まで、一気に紹介していこうと思います。

それでは早速。

気が向いたら読んでほしい前編↓

【アロワナ目】

特に言うことはありません。皆さんもよく知るあのアロワナです。綺麗な鱗、頑固おじさんみたいなあの顔。あのアロワナです。

アジアアロワナ(アロワナ科)

アロワナと言えば金色の体表に模様の付いた鱗の魚を思い浮かべる方が多いと思います。コイツがアジアアロワナですね。

シルバーアロワナ(アロワナ科)

そして白いアロワナことシルバーアロワナ。「金色」と表現されるアジアアロワナと対比して「銀色シルバー」ですね。銀閣寺みたいなものです。(?)

ピラルク(アロワナ科)

アロワナ目の最大種、限りなく黒に近い褐色カラーを持つピラルク様。初めて見たときはびっくりして漏らしました。アクアパーク品川などで見られますが、どこで見てもそのサイズ感にびっくりです。

クラウンナイフフィッシュ(ナギナタマナズ科)

カッコイイ名前ですね。そして見た目もカッコイイ。身体の側面にある模様とまるで刃物のような形状の外観が特徴的。

エレファントノーズフィッシュ(モルミルス科)

象の鼻に似た口を持つエレファントノーズフィッシュ。結構いろいろな所で見かける上に、曲がった口が特徴的なので見つけやすいと思います。
覚えている限りではサンシャイン、川崎水族館で見かけました。

【ヒオドン目】

2種のみが所属するグループで、左右に平べったい形状のお魚さんです。


【ニシン目】

料理に不憫な使われ方をすることで有名なニシンを含む、7科400種の結構大きなグループ。背ビレはとげとげしておらず、のぺ~っとした背中が特徴。ニシンを展示している水族館は2ヶ所のみで、どちらも行ったことがないのでニシンの説明は飛ばします。(悲)

カタクチイワシ(カタクチイワシ科)

仔魚は「しらす」と呼ばれるカタクチイワシ。おつまみにも重宝します。江ノ島水族館に行くと、生きているしらすを見ることができますよ。

マイワシ(ニシン科)

たいてい大水槽で群れているか、円柱型水槽で廻遊しているマイワシ。銀色の体表と褐色の点々があります。圧倒的大きな口を開けて泳ぐ様子は圧巻です。


ここからは骨鰾こっぴょう上目と呼ばれるグループです。
ちなみに「目」の上位分類である「上目」は、「なんか種類が多すぎるからとりあえずフォルダ分けしとくか」的なやつです。

【ネズミギス目】

サバヒーというなんか面白い名前の魚がいるネズミギス目。

ネズミギス目は原始的なグループである前骨鰾系、コイ目以降の4目は発達したグループである骨鰾系に分けられます。

【コイ目】

コイですね。川とかにいるアイツです。中学生のころ、クラスのヤンキーの間でコイ釣りが流行ってました。なんで?

ウグイ(コイ科)

川の中流に住む淡水魚、ウグイさん。水族館では「上流」「中流」といった感じで川の展示が分けられていることが多いですが、中流水槽を覗くと大体コイツがいます。身体側面の中心に入った黒っぽいラインが特徴。

オイカワ(コイ科)

青っぽい体色に、やたら大きな尻ビレが特徴的です。川の展示をしている水族館には絶対というほどいます。

タナゴ(コイ科)

まるまるっとしたフォルムがかわいいタナゴさんの仲間のうち、少し長細い形をしています。タナゴさんたちは水草の茂った水槽でよく見かけます。水草の水槽、ってね(笑)
ミヤコタナゴなど、似た種類がたくさんいます。

ギンブナ(コイ科)

金魚の元ネタです。金魚を入れるか迷ったのですが、ヤツらは種と呼ぶにはすこし違う気がしたので省きます。学術的にはよくわかりません。

ドジョウ(ドジョウ科)

小池に嵌まる……のはドングリですね。なんでもありません。
個人的にナマズの仲間だと思っていたので、コイ目に属すると知ったときは衝撃でした。

【カラシン目】

淡水に住む小型の観賞魚は大体カラシン目。ネオンテトラを含むけっこう大きめなグループです。

コンゴテトラ(アレステス科)

タナゴを彷彿とさせる丸いフォルムに、ドレスのようなヒレ、それから夕焼け間際の空を連想させる美しい体色が特徴。青地に暖色系のワンポイントがあるお魚はだいたい綺麗ですよね。

ネオンテトラ(カラシン科)

メタリックな青い横線が綺麗なネオンテトラ。お尻のほうに赤いラインが入っているのもかわいいです。

カージナルテトラ(カラシン科)

「お前ネオンテトラじゃないのかよ」と思われるランキング堂々の1位。ネオンテトラより1cmほど大きく、青いラインの下の赤線が、エラの近くにまで及んでいます。ネオンテトラはお尻だけ。

ブラックネオンテトラ(カラシン科)

闇堕ちしたネオンテトラですね。ネオンテトラにもつらいことはたくさんあります。
ネオンテトラに比べて黒っぽい体色をしていて、サイズ的にはほとんど変わりません。誤差です。

ブラインドケープカラシン(カラシン科)

暗い洞窟に住むかなんかで目が退化したお魚さん。こちらはネオンテトラたちとは異なり10cmほどとまあまあ大きい。嗅覚などが発達しており、餌の確保にはあんまり困らないそう。

コロソマ(セルラサルムス科)

よくアマゾン系の水槽にいるでっかくて黒い謎の魚、それがコロソマです。ゆっくり泳ぐ様子から、穏やかな印象を受けます。

ピラニア・ナッテリー(セルラサルムス科)

ピラニアと言ったらコイツ。金箔を撒いたような、キラキラした模様が特徴的。実は臆病者、というネタは擦られすぎてもう味がしませんね。

ブラックピラニア(セルラサルムス科)

闇落ちしたピラニアですね。黒っぽい色をしたピラニア。最大で50cmになると聞いた日から怖くて眠れていません。

【ナマズ目】

ゴンズイ(ゴンズイ科)

幼体はうにょうにょ動いて群れを成します。かわいさについては賛否両論ですが、私はかわいい派です。水族館ではよく見かけるので、覚えておいて損はないです。

トランスルーセント・グラスキャット(ナマズ科)

体内が丸見えな骨のお魚。グラスキャットと略されることもあります。キャットは猫ではありません。ナマズのことです。

デンキナマズ(デンキナマズ科)

電気を出すナマズことデンキナマズ。デンキウナギは下半身で発電(?)しますが、ナマズのほうが体表を包み込むように発電マシンがあります。ちなみに発電力はウナギのほうが強いらしいです。

メコンオオナマズ(パンガシウス科)

めちゃくちゃでっかいナマズ。竹島水族館で見たとき、あまりの大きさに怖くてちょっと漏らしました。2~3mあります。ひえ。

【デンキウナギ目】

デンキウナギ(ギュムノートゥス科)

電気を出すウナギことデンキウナギ。しながわ水族館には「現在のデンキウナギの放電表示」みたいなのがあって楽しいですよ。私が見ている間はずっと0ボルトでしたが。


ここからはニシン骨鰾団から分類した5つの上目を紹介していきます。

まずは原棘鰭上目と呼ばれる分類のお魚さんです。リュウグウノツカイやサケなどの生き物が所属しているグループです。

【ニギス目】

デメニギス(デメニギス科)

ホルマリンのなかから失礼します。デメニギスは頭が透けていることで有名な深海魚。特殊な構造の目により、魚のカウンターイルミネーションを見破ることができるそうですよ。カッコいいですね。

【サケ目】

ニジマス(サケ科)

綺麗な体色が特徴のニジマス。主に上流を生息域とするお魚さんです。

イワナ(サケ科)

イワナがサケ目って知ってました? 同様にヤマメもサケ目のお魚さんです。言われてみれば似ているような、似てないような……?


【シャチブリ目】

シャチブリ上目に唯一の下位分類、シャチブリ目。多くが深海魚で、丸から尾が伸びたようなかたちをしています。


【アカマンボウ目】

アカマンボウ上目で唯一の下位分類、アカマンボウ目。リュウグウノツカイ、次にメジャーなのはフリソデウオですね。長細い形状が特徴的。

サケガシラ(フリソデウオ科)

大きな目と巨大で長い身体が特徴のサケガシラさん。写真は沼津港深海水族館に展示されていた剥製か何かです。小魚などを食べて過ごすそうです。リュウグウノ(以下略)とは食性が異なりますね。

リュウグウノツカイ(リュウグウノツカイ科)

みんな大好きリュウグウ(以下略)。サケガシラとは異なり、動物プランクトンを食べて過ごします。


以下は側棘鰭上目と呼ばれるグループのお魚さんです。ちなみに写真はありません。タラとかは水族館に展示されてそうなものですが、意外と見ない気がします。

【サケスズキ目】

【マトウダイ目】

【タラ目】

【ステューレポルス目】

側棘鰭上目に所属するグループは4つ。(たぶん)
どれも写真はないので省略します。あとは文字数がそろそろ大変なことに……。

というわけで以上、おさかな図鑑でした。
「魚の種類を知ることで水族館をもっと楽しく!」をコンセプトに作り始めたのですが、なんか作ってるうちに楽しくなって専門的な話ばっかりになってしまいました。(懺悔)

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それでは、最後までありがとうございました。

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