保坂兄弟の保坂学です。暗号資産を悪用した詐欺が世界中で巨額の被害をもたらしていることが、米国の大学教授らによる調査で明らかになりました。新型コロナウイルスのパンデミック以降、急速に拡大しているこの問題について、今回の調査で衝撃の実態が浮かび上がりました。

豚のぶった切り詐欺とは？

豚のぶった切り詐欺とは、その名の通り、畜産業者が豚を解体する前に太らせる習慣にちなんで名付けられた詐欺です。一見すると宛先間違いのテキストメッセージのように見えますが、これには多くの人々が惑わされています。具体的には、東南アジアを拠点とする詐欺師が、暗号資産投資への誘いを装ったメッセージを送り、被害者を騙す手法です。

テキサス大学のジョン・グリフィン教授とそのチームは、4000人以上の被害者から暗号アドレスを収集し、ブロックチェーン追跡ツールを駆使して詐欺師の資金の流れを追跡しました。その結果、2020年から24年までの4年間に、犯罪ネットワークが750億ドル以上を仮想通貨交換業者に移動させたことが明らかになりました。

詐欺の実態と被害者

詐欺の実態は深刻で、被害者は一度送金を行うと、詐欺師が姿を消すというものです。信じがたいかもしれませんが、数十万ドルから数百万ドルの被害が日常茶飯事です。実際、カンザス州のあるバンカーが4710万ドルを横領した事件も報告されています。

テザーとの関連性

調査によれば、詐欺師らは得た資金の大半をステーブルコイン「テザー」に換金しているとのことです。テザーのCEOは調査内容を否定し、テザーの行動がすべてオンラインで追跡可能であり、犯罪者は逮捕されると主張していますが、その真偽は定かではありません。

暗号資産を悪用した詐欺は、今や世界的な社会問題となっています。特に東南アジアの人身売買被害者が操る犯罪ネットワークによって、多くの人々が被害を受けています。この問題に対処するためには、国際的な協力と厳正な法執行が必要です。みなさんも、怪しいメッセージには注意し、安易な投資には手を出さないように心がけましょう。

この記事を通じて、暗号資産を巡るリスクと、詐欺に巻き込まれないための注意点を共有しました。皆さんの安全と健康を守るためにも、情報の信頼性を確認し、慎重な行動を心がけましょう。

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