ナルシシズムの現実逃避

最近の俺の口癖、それは「俺時代」。
俺は俺の時代がやってきたと思っている。
俺は俺なりに思想というものがあって、俺の正しいように生きているつもりだ。
俺には俺の哲学があって、誰にもわかっちゃもらえないけど、俺の美学があるんだ。
俺に不可能なことはないし、俺の存在が世の中にいい影響を与えてると思っている。
俺に近づくものは拒まないし、去るものは追わない。それが俺のやり方さ。

こないだ日本史の授業で、~時代の「~」の部分を答えよという問題で、俺はつい「俺時代」って答えてしまった。うかつにもね。
答えは知っていたつもりだったけど、間違えた。先生は怒った。おれとは何事だってね。
俺はせんこうに、俺は俺なりに答えたつもりです、といった。けどそしたらまた、おれおれうるさい!っておこられたんだ。

なあ、どう思う?
この世の中、自分を持たないやつが多い。
自分を出しすぎれば他人からへんな目でみられるからだ。
俺は俺なりに人に気遣って生きているし、それなりに遠慮だってする。なのに、誰もわかっちゃくれない。

クラスメイトのフェミニズムが、こないだ俺を無視しやがった。
以前までは俺に「ナルシシズムくんって、自分に誇りをもっていてえらいわ。あたいも見習いたい」なんていっていたくせに。
人って簡単に裏切る。でもそんなことで俺は俺を見失ったりしない。俺は先生に好かれなくたって、友達が少なくたって、女にもてなくたって、なんにも気にしない主義なのさ。

最後にいおう、きみたち、もっと自分をむき出しにしていきようではないか!

おれの夢は政治家になること。あっと驚く世の中をつくりたい。もちろん、今から勉強をするつもりだよ。

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