きょうはなんだか生ぬるい天気のようだね。

さばさんとは親友で、
ししゃもは自分のこどもだ。

ほんとうはぼくに子供なんていないのに、
さばさんがくれたんだ。

「間違えて、ししゃもを生んでしまった　
やっぱり世間体をきにするもんだから
君に譲るよ」
青ざめてしまったさばくんがあんまりにも
まずそうだったから、
さばさんを食べる人間のことを考えて、
ぼくはすぐに顔色を変えてあげたいと思った。そうしたら人間も食べやすいものだ。
だからししゃもをもらってあげよう。
ぼくが責任を持って、面倒みるよ。

さばさんが釣られた日から、
ぼくは孤独になったけれど、
ししゃもがいるからまださみしくない。
次はぼくが釣られる番だから、
今晩　晩酌しながら　晩飯つくろう