思う様には動かない体と、痺れて感覚のない指先でも、まだ生きているんだからやり続けるしかない。

だましだましでも。

今更、他の仕事が出来る訳でもなし。

こんな病人、他で雇ってくれる訳でもなし。

休めばいいじゃんなんて、気軽に言ってくれるな。

出来るなら安静にしていたいよ、僕だって。

生きる上ではそうはいかない。

こちらは毎日必死なのよ。

これしか生きる術が無いんだから。

これしかないから、やるしかない。

死ぬまでね。

正直言えば厳しい。

お店じゃ絶対、顔には出さないけどね。

でも本当に生きるって、大変な事なんだな。

改めて思い知らされる５０歳の冬。