見出し画像

太陽 安全地帯との歴史⑧

1991年の出来事です。
玉置さんは、年が明けてすぐにワイドショーを賑わす事になります。

と言っても今度はおめでたい話題。
薬師丸ひろ子さんとのご結婚が報道されてました。

「お父さん、ピーちゃん」と呼びあっているとか。
ともかく、幸せそうでよかった。

去年夢の都ツアーで、ライブを初めて経験。ツアーファイナル公演を、今度は初の遠征で行く事に。
名古屋まで行った。

道に迷い、なんと開演時間に間に合わず。
10分位遅れて到着。
勿体ない事してしまった。

コンサートに遅れたのは、後にも先にもこの一度だけ。
知らない土地に行くときは十分余裕持ってが、教訓になった。

そして6月位だったか会報が届き、もう次のツアーの案内と、安全地帯が事務所を独立したとの記事が。

「 Musical Farmaer's Production」

旭川での合宿所につけた名前。
ここでも初心に戻るという事で、この名前にしたとの事。

夏の終わりに新ツアーがスタート。

「安全地帯 VIII MUSICAL FARMER'S TOUR」

まだニューアルバムは発売されてないが、ツアーと同時進行でレコーディングもしていくらしい。

今回も行く事が出来た!
セットリストは夢の都は会報にあったが、今回のはちょっとおぼろげなので覚えている範囲で。

抜けている曲が何曲もありますが、ご容赦下さい。

静かなオープニング。
メンバーが自分の楽器の前に立つ。
最後に玉置さんがマイクの前に立って、「Endless」のイントロが始まる。

「Kiss To The Leaf〜」
美しいボーカルが響く。
数年前のさよならゲームでも流れましたね。

続いて「瞳を閉じて」
前回とは変わって、バラードからの静かなスタート。

徐々にリズムのある曲になっていく。
「Happiness」
「真夏のマリア」
「Lazy Daisy」
「パレードがやってくる」

この辺は好きなナンバーなので、生で聴けて大興奮。

大ヒット曲の「恋の予感」
前回のオープニング「きみは眠る」
と続いて、突然新曲が披露される。

Ⅷに収録の「SEK'K'EN=GO」
全く知らない曲が演奏されたので、かなりビックリ。
何が起きたのかと思った。
結構前衛的な曲。
でもカッコいい。

だいぶ後にタモリさんの音楽番組に出演した時に、この曲を演奏してます。


ライブはそこからハードなナンバー。
「Shade Mind」
「Lonely Far」
おお!
この2曲を連発してきた。

盛り上がってきた所で
「どーだい」
「眠れない隣人」
「今夜はYES」

会場総立ち。
選曲もイイ!
派手なパフォーマンスはないけど、激しいけど落ち着いたステージが、風格を醸し出してる。

「あなたに」
「悲しみにさよなら」

手を振ってステージを下りる。

アンコールを求める拍手がなり止まない。
そりゃもう、祈る様な気持ちで拍手👏

笑顔でメンバーが再登場。

「じれったい」
「I LOVE YOUからはじめよう」

前回ツアーと同じく、メンバーが1例に並ぶ。
そして深々と頭を下げる。

今回もすごかった!
ヒット曲よりも、長く応援してるファンが聴きたい曲をという感じのセットリスト。
前回ツアーよりも落ち着いた雰囲気で、大人のロックバンドという姿。

ツアーパンフも前回とは違って、モノトーンな感じ。
甲子園でのさよならゲームで、最後に使われた写真は、このパンフの写真。


美瑛の丘は本当に素晴らしい景色です。


秋には新曲が発表される。

「いつも君のそばに」


車のCMでも使われた爽やかな曲。後に発表されるⅧに収録。


ツアーファイナルにも行く事が出来た。
セットリストに新曲が増えてた。
「1991年からの警告」
「いつも君のそばに」
「俺はどこか狂っているのかもしれない」
が加わる。

新曲を先にステージで聞くというのも初の経験。
アルバム発表の前にツアーという珍しいパターンだったからだけど。


そして1年半振りのニューアルバム発表。

「安全地帯Ⅷ  太陽」


キティ時代の最後のオリジナルアルバムとなった。


今回のアルバムも、基本メンバー5人による制作。
外部ミュージシャンの参加は、2曲目の「太陽」のみ。
前作の軽快なサウンドとは違って、本作はメッセージ性も強く作り込んだ印象。

個人的に2曲目「太陽」は、全ての安全地帯作品の中でも、3本の指に入る位好きな曲。


新曲をコンサートで先に聞いていたので、改めて聞き直すという、また違う楽しみ方が出来たアルバム。

「太陽」「黄昏はまだ遠く」は数年前に曲は出来ていた様で、仮歌での状態でCMに使われていた。


「朝の陽ざしに君がいて」もCMに使われましたね。
お箸の国の人だから、ってキャッチフレーズだった気がする。

当時最新の録音システムで録音されており
「すごいお金がかかった」らしい。
しばらく寝かせておいた曲を完成させたり、メンバー的にもすごく気持ちの込めた1枚だったと思う。

セールス的には大ヒットはしなかったが、丁寧に作り上げた曲ばかりで、僕はアルバムとして大好きな1枚。


しかし。

このアルバムが長年在籍して、黄金期を作ったキティでの最後のアルバムとなった。

ここからしばらくの間、このアルバムが安全地帯の最新作だったのだ。


次の安全地帯のオリジナルアルバムは、10年以上待たないといけなくなるとは、この当時思いもしなかった。

これからしばらくは、この感じで。。。
そう信じて疑わなかったが。
来年92年はデビュー10周年の年。
期待は膨らむ一方だった。

今回はここで終わります。
イイネ、ご感想お待ちしてます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?