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「なぜ書くのか」についての備忘録

「なぜ書くのか」についての備忘録

もともと、自分のことは「書くタイプ」ではないよなあ、と思っていた。

私が「書くタイプ」と聞いて思い浮かべるのは、小学生の頃に作文コンクールで賞を取りまくっていたような、まるで書くために生まれてきたかのように天性的天才的文才を持つ人だとか、映画や音楽のレビューを書かせたらピカイチで、ある特定の分野においては誰にも負けないような熱い情熱を持っている人だとか、世の中に対して何かれっきとした課題意識があ

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「期待に応えられてしまうこと」の危うさ

「期待に応えられてしまうこと」の危うさ

先週の火曜日の朝、会社に行こうと思っても行けなくなってしまった。

こんなことは初めてで、自分でも本当にびっくりしたのだけれど、会社へ行く準備をしようと思うとぽろぽろと涙があふれてきて、止まらなくなってしまったのだ。

その日は16時から大事な取材があったので、それだけは行かなければと思っていた。個人的な都合でチームや取材相手の方に迷惑をかけることはできないし、マンガみたいに自分の頬をパンっと叩い

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受注業務主体のプロにこそ読んでほしい、これからの音楽制作に対する個人的考察。

受注業務主体のプロにこそ読んでほしい、これからの音楽制作に対する個人的考察。

はじめに。こんにちは。齊藤です。今日(3日にわたって書いているうちの初日)は3月にリリース予定の新曲のマスタリング。自身の楽曲をマスタリングしてもらう日は、いつも決まって眠りがとても浅く、前の晩からソワソワします。遠足前の小学生みたいですね。

不思議と、あまりクライアントワークの時はこういう現象は起きません。モチベーションの差では有りません。きっと、「自分自身の作品か、否か」という点において、勝

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【対談:前編】『果たしてサッカーは"芸術"であり"表現"なのか?』  河内一馬×三倉克也

【対談:前編】『果たしてサッカーは"芸術"であり"表現"なのか?』  河内一馬×三倉克也

2019年1月上旬、『新サッカー論 サッカーとアートのカオスな関係』の著者である三倉克也さんと、私河内一馬が対談を行いました。『サッカーは「芸術」であり「表現」である』という2人の共通認識のもと、私はサッカーの専門家として、三倉さんは芸術分野の専門家として、様々な角度からサッカーを議論しています。

ぜひ、お楽しみ下さい。

—対談者プロフィール—

河内一馬(@ka_zumakawauchi)

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影響力は自分のために使うと小さく、人のために使うと大きくなっていく

東日本大震災のとき、私は外資系の航空会社に勤めていた。混迷を極める原発事故に、日々続く余震、そして来るべく経済危機。あの時は誰もがみんな、明日何が起こるか、本当にわからない状況だった。

被災者の方とは比べるべくもないけど、外資系企業の社員、それも災害などの有事に弱いと言われる航空会社の社員というのは、東京で普通に働く会社員の中ではひときわ不安定な存在だったと思う。本社が日本に見切りをつけてビジネ

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インプットでもアウトプットでもなく「世界をどう見るか」を磨け

インプットでもアウトプットでもなく「世界をどう見るか」を磨け

学生時代に貧乏旅行でヨーロッパを回っていたとき、お金がないけど時間は有り余っていたので、よく美術館に行っていた。最初は、とりわけ絵が好きなわけではなかった。

そんなある日。ウィーン滞在中のことだ。ユースホステルで仲良くなったオランダ人のおじいちゃん、ステファンと一緒に近代美術館に行くことになった。ウィーンには聖ステファン大聖堂という寺院があり、使徒行伝の聖ステファノは私の好きな聖人だった。なん

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開始1年半で30万フォロワーを獲得したRiLiにインスタ運用の相談したら、ものすごい勉強になった話。

開始1年半で30万フォロワーを獲得したRiLiにインスタ運用の相談したら、ものすごい勉強になった話。

ツクルバで展開する、cowcamo(カウカモ)※ のインスタ運用の改善をすべくRiLiの渡辺さんに相談したところ大変勉強になったのでご本人の許可を得てnoteにまとめました。(まとめてくれたのはツクルバメンバーのnaomichi君です、ありがとう)

※ cowcamo(カウカモ)は、独自の視点でセレクトした東京のリノベーションマンションを多数掲載するメディアサービス。気になる物件は暮らしのプロが

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