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本を書いていく暮らしを

おはようございます、上田です。
引っ越しが佳境です…!
早く片づけて、楽になりたいのですが、あと少し……。

最近、自分のなかで心境に変化があったので、noteを書きます。
「本を書きながら人生を生きていこう」と、最近気持ちが定まりました。

36歳のとき「金沢 洋食屋ななかまど物語」が書籍化され、昨年の11月、39歳のときに「ゆきのひのふろふきだいこん」の絵本原作をやりましたが、上記のように思えたのはここ最近のことです。

書籍化したとき、本当にまだ何もわかっていなくて、そして目の前の社会人としての仕事もそれなりに大事だったので、あんまり「小説をどんどんと出すこと」にフォーカスできていなかったんですね。書き方もよくわからなかったし。ビギナーズラックでなんとか出せてしまったけど、この先どうしよう? と考えていました。

絵本のお仕事も「絵本、楽しかったな」と思いましたけど、企画を書いても書いてもそのあとボツになってしまって。でも、やっぱり「書くこと」に取り組む姿勢が、ちゃんと定まってなかったなー、とこの三年を振り返って思います。

さて、ところで。みなさんは、いい小説やいい本って、どんなものだと思いますか。私にとって、大切にしたくなる本というのは「他の作家さんとは違った視点から世界を見て、書かれているもの」です。

書き手としても、そういう本が書きたい。自分の気持ちに曇りなく嘘のない本でないと、意味がない。

そして、私にとって「本を書く」ということは広義の意味を含んでいて、ここnoteで書いてもいいし、個人同人誌を発行してもいいし、商業は運がよければ、そして商業に値する内容が伴うものができれば、ぜひ発行したいというスタンスですね。

いま、紙がとても値上がりしていて、また電子ではじめは出す出版社さんもとても増えてきているようです。そして、個人が本を作るハードルは、同人誌文化、文フリ文化により大変低くなりました。私は、noteやブログに書いて発表することも「本を書く」を人生の柱にしようと思ったら、ちゃんと意義あることだと思っています。

「本を書いて生きていこう」と私が思ったということは、つまりは「これから自分なりの視点を磨いて、ここnoteで文章をつづり、また個人同人誌や、それだけでなく商業でも通じるような作品を書いていけるようにしたい」ということで、なかでも繰り返しになりますが一番大事なのは「自分なりの視点を磨くこと」だと思っています。

作家さんが、独自の考え方を持っているからこそ、本というのは価値があるのだと思っているし、願わくば自分もそういう目を持ち、書いていきたい。そのために、日常生活からカスタマイズして「本を書くこと」にちゃんとフォーカスできる体制を整えなければな、と思いました。

本は、ずっと私にとっての「人生のお守り」でした。書き手の人が、自らの人生から削り出した結晶を、惜しげもなく見せてくれる本を、心底すごいと思っています。

誰かの通勤鞄の中に、もしくは寝る前の枕元に置いてあって、時々手に取ってもらってパラパラと見てもらえる本を作りたいです。

「小説家になる」という言い方が、あまり好きではないんです。というか自分にはしっくりこなくって。たぶん小説だけを書きたい人じゃないのだと思うし「肩書を得てその職業になる」というよりは「本を作るということを生活の柱として決めて、その技術をこつこつ磨き、制作し続けていく」というイメージです。

私にとっては「本をつくること」、目の前に「本ができていくこと」が大事で、たぶん自分の肩書や職業は、なんであってもいいのだと思います。「本をつくること」だけで食べていく、にはあまり重点を置いていません。

ちゃんと、重みのある言葉や文章で、自分なりの本を作っていこう。書いていこう。そう決めた初夏なのだと、薄曇りの朝の空を見ながら思っています。




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