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あなたの作品に支えられて今日も生きてます

「来週のジャンプの続きが気になるし この一週間は自殺をしない」

だいぶ前、こんな短歌をつくったことがあった。実をいうと私は週刊ジャンプを毎号買ってる読者ではなかったし、人生の中で辛いなと思っても、死にたいまではあまり考えたことがないのだけど、それでもこの歌にこめられている感情は、私がリアルに感じてきたことだ。

中学生のころも、高校生のころも、それなりにしんどいことは学校生活の中であって、そんなとき、暗い毎日の中に射す光は、隔週連載の漫画誌の発売日と、お気に入りの作家さんの新刊小説の発売日だった。

その日を楽しみに生きてきて、読み終えてしまうと、また次の回や次の本を楽しみに待つ。

解説するまでもないとは思うけれど、この短歌の肝は、新しい回を楽しみにして一週間死なずに生きながらたあとには、また次の発売日が来るから、さらに一週間生きられる、というサイクルを繰りかえせることだ。そうして、気が付いたら「死にたい気分」を越えられることもあった、私の思春期には。

もちろん、マンガの連載の続きだけで「生きていたくなさ」が収まらない方々ももちろん多くいらっしゃって、その人たちにはこの短歌はずいぶん無礼に思われるかもしれないが、そこはお詫びしたい。

言いたいことは、それくらい、マンガとか小説とかアニメとかの創作物は、人を支えられるということ、そこに感動したから、私も作品をいまつくっているのだけど、特に、作品を自由にいくらでも買える大人になったいまよりも、少ないお小遣いでしか買えなかった中高生のころこそ「マンガの次回作を読むために、辛い毎日をがんばるぞ」感が強かった。

私の思春期を支えてくれた、漫画家や作家のみなさまに、改めて感謝を。そして、私の日常に彩りを添えてくれてる、noteクリエイターの皆さまにも、ありがとうといいたいです。

あなたの作品を見るのを楽しみに、今日も私は生きてます。

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