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過去の経験がいつか何かに役立つかも

自慢ではないが、タイピングがわりと速いほうだと思っている。とはいっても、1分に100字程度だから、もっと速い人はざらにいるだろうし、ブラインドタッチの正しい指使いというものがあるらしいが、それも無視して独学で身に着けたタイピングなので、間違いはいくらでもあるかもしれないが、とにかく、考えるのと同じスピードで文字を打つことができる。

タイピングを素早く打つには、10本の手の指をなめらかに動かして打つことが必要だと思うのだけど、私の手の指の動きがぎこちなくはならず、スイスイ打てるのは、考えるに、5歳からエレクトーンをやって、中学三年生まで続けた、ピアノのお陰かもしれないと思うことがある。

母が音楽教師だったので、小さい頃からエレクトーンとピアノを習わされてきたが、私ははっきりいって、演奏はへたくそだった。歌うように弾くことができないし、音は固いままだし、練習もあまり楽しいとはいえず、どうしてそれほど合っていなかったのに、10年も続けたのか不思議だ。あまり、親が「やれ」ということに逆らわなかった子供だったからかもしれない。

でも、そのときのピアノ練習のおかげで、私がキーボードを叩く指はそこそこ速くなったといえそうな気がする。本当に、何が何に繋がって、役立つのかわからない。パソコンを叩く際に、もしピアノをやっていなかったら、だいぶぎこちない手つきになって、たくさん枚数を書くのももっと時間がかかっただろうなあと、勝手に想像している。ピアノを習わなかった場合の人生を体験してないので、想像でしか言えないのだが。

一見無関係と思える過去にやってきたことが、いつか一本の線につながって「ああ、そうか!」と思うときがきっとくる、とは、本によく書いてあるけれど、たしかにそういうことってあって、つながる瞬間は感動ものなのかも。

だから、つまらなかった思い出も、辛かった過去も、いつか未来で「あれがあって良かった」とそう思えるようになりたい。

過去のいろんな体験を、いつかつなげて、素敵な作品に織り上げられるように。そう思いながら、今日もキーボードを叩いている。



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