スクリーンショット_2018-10-13_09

技術書典5で爆死した理由を、数字の面から考察してみる

先の記事で「時間切れなので、それは後程」って書いた件。
「爆死した理由」は簡単に言えば、先のnoteに書いた通り、「委託であること、の影響を軽く考えすぎた」ってことに尽きる。

もう少し具体的に言うなら、「入場者数をベースに見積もる頒布数、に対する係数の見積もりを間違えた」と考えている。なおこの考察は、「同じコンセプトで書かれた本の頒布数の入場者数比は、変わらんだろう」を前提としている。


==過去の数字に基づいて考えてみる

〇技術書典2
サークル参加:合計195サークル(個人179・企業16)
来場数:3400人
https://blog.techbookfest.org/2017/07/21/tbf02-report/

〇技術書典3
サークル参加:合計193サークル(個人170・企業23)
来場数:延べ3,100人、実人数2,750人
https://blog.techbookfest.org/2018/01/09/tbf03-report/

〇技術書典4
サークル参加:合計246サークル
来場数:6,380人(整理券配布枚数による)
https://blog.techbookfest.org/2018/07/13/tbf04-report/

過去の #技術書典 の公式発表の数値から、当方の「サークル当たりの来場数に対する、頒布予想係数」を乱暴に求めてみると、「×4.1」だった。

技術書典5に対しては、以下のように見積もってた(んだけど、過去との比較してなかった※1)。

* 来場者数:10,000人(±2,000人:予測値)
* 参加サークル数:500(概算値)

したがって、「自サークル」で且つ「製本版」の場合の頒布予想数は「82部(±16)」。あー、ちゃんと計算してみるもんだなぁ。フィーリングで「ざっくり頒布数は80部くらい?」とか決めちゃだめだ(※1)。
・・・キンコーズで刷ってる途中で「この紙の量はアカン気がする。やっぱ頒布数は50部に抑えよう」と考え直した俺の第六感、良い仕事した!ギリギリ致命傷で済んだぜー。


==委託の場合の見積もりは?

82部予測を2種類に単純に振り分けて考えると、「委託であること」「コピー本であること」の影響度は次のように見積もればよいのかなぁ?1サンプルしかないから気休め程度だけど。

* 自サークルではない:×0.02~0.17
(既刊の製本版が1部、新刊コピー本が7部)
* コピー本である: ⇒影響は考える必要は無い。
(むしろ上振れした?でも新刊としての分もあるか)

コピー本であること、は頒布数に関しては考慮する必要がなさげ。保管のしづらさだけ考慮すれば良さそうだ。委託頒布の場合は、「自サークルでの頒布数の0.2~2割弱」程度と考えることにしよう。

==その他の要因について

今回の考察は「同じコンセプトなら、係数は変わらん」という前提に基づいている。実際のところはある程度は異なるし、今回の薄い本では前回までと比較して「需要は凄く狭い」という自覚があった。自分では気に入っているけど、これを欲するエリアに居る人は少ないだろう、って思ってた(通過点だと思うので)。なので、その分も係数に入れるべきかもしれない。今回は考慮してないけど。

他の外的要因として、「客層が変わった」というのはあると思う。正確には「サークル数が大きすぎて事前チェックも当日のリアルタイムチェックも、全数はしきれない。なので、買う側の行動パターンが変わった(変わらざるを得ない)」と言うべきかもしれない。これの影響度は不明。だれか「それっぽく」推しはかれる方、居たりしますか?


==振り返ってみて

「キンコーズでコピー本作成ならギリギリまで執筆出来るぜ!」は止めましょう。振り返ってみると、「何故に私は、80部で行ける!と当初に考えたの?」と不思議でしかない。思い当たるところはあって、、、「イベント数日前はテンションが変だった」から、かな。そんな状況でイベント日の前々日に部数キメて刷った。締め切りもイベントも一緒に迫ってくる。そりゃー、変なテンションに飲まれても不思議じゃない。だから「フィーリングで、ざっくり頒布数は80部くらい?」とか決めちゃうのだ(※1のところ)。
・・・これは、印刷所への入稿でも同じかもね? いくら割り増しすればギリギリまで執筆できる、とは言え、そういうテンションで部数を決めちゃ、少なくとも素人はダメだ。きっとたぶん。

※コピー本だったので、実際のコスト的な爆死具合は、製本版に比べれば軽かったのが不幸中の幸い。勉強になった。


==次回どうする?

今回に引き続き、「その日に参加可能?」が1か月くらい前にならないと見えてこないの事情は次回も同じ。なので、自サークルで申し込むのはちょっと困難な見込み。・・・委託、、、か、寄稿できるといいなぁ。早めにネタを捕まえて、さっさと書き上げて、先ずはそれから、かな。私のような素人は「コピー本だから、ギリギリも間に合う!」はダメ、絶対。ギリギリ時のテンションオカシイから、部数の検討もマトモに出来ない問題、は今回に学んだ通り。

まとめ⇒ 原稿は早めに書き上げて、部数の検討も早めに、正常な精神状態で行おう。そして、委託の場合は慎重すぎる程度がちょうどいい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?