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山羊座的なるもの|サグラダ・ファミリアを引き合いに

山羊座さんの話題。

年末に、「おや、この方も山羊座さん?」とバースデー情報らしきものを聞きつけて、真偽はその場で確認できなかったのだけど、その方の作品や活動をとおして山羊座的なるエッセンスに想いを馳せたら、なぜだか

「サグラダ・ファミリアみたいだなーー」

と思い浮かんだ。

あのトウモロコシのおばけに喩えられる巨大建造物ことサグラダ・ファミリアは、建築家ガウディの未完作品。140年ほど前に着工されて以来、今日もカタルーニャでトンテンカンテン、完成の日を夢見ている(予定では2026年完成とのこと)。

彫刻、モザイクタイル、ステンドグラス…パーツのいっこいっこがいずれとも文化財級。
(高校生のころテレビで視たドキュメンタリー番組からの情報&21歳の春、現地で見学したときの感想。地下階からだったかな?トウモロコシの途中まで狭いエレベーター、そこからてっぺん付近まではさらに狭い螺旋階段で登頂すると、塔の飾りが間近に観られた)

たくさんの時間と大勢の人力を束ねて進むプロジェクト。「時の試練に耐える」という意味でとても山羊座的におもわれる。

冒頭のお方、仮にTさんとしよう。
Tさんは建築家ではないしスペインにご縁があるわけでも(おそらく)ない。

けれど、Tさんのアウトプットというかパフォーマンスを観ていて、「こういう感じなんだよなー」というカタマリから粒になるまで砕くかのように、かなり細かいこだわりをパーツとして編み出し、それぞれをああでもないこうでもないと組み合わせては微調整、微調整、微調整…と際限なく磨きをかけ続ける水面下の熱量がありありとおもわれる。
そこにサグラダ・ファミリアがちらついたのだろうか?(自分でもナゾだ)

職人気質、完成度重視、勉強熱心。

それらの特質を、遊んでるみたいな雰囲気で披露する人が自分の知人友人の山羊座さんには多い。今度Tさんのお誕生日をうかがってみよう。

え、じゃあ、ガウディは?と気になってwikiったら蟹座だった。

山羊じゃないのか。と当たり外れはさておき、ここからが出生チャートの摩訶不思議なところ。

蟹座というサインがまとう雰囲気は主に“家”にまつわること。
ガウディの代表作はサクラダ・ファミリア=聖家族教会、その他、グエル邸やカサ・ミラ、カサ・バトリョなど実業家の邸宅を続々と設計・建築していて、成果物はそんまんま蟹座の象意だ。ちなみに山羊座には天体がなくASCは乙女座。緻密さを感じる。

アントニ・ガウディ氏の出生図
(1852年6月25日 AM9:30、カタルーニャ地方生まれ)


さらに、ガウディの生涯の支援者グエル氏は射手座。グエル氏の出生図にも「家」、さらに「不動産」にまつわるキーワードが強調されている。ガウディの出生図の10室にはグエル氏の木星が位置し、結ばれるべくして結ばれたパトロンと作家のご縁らしき表れに感じられる。ほかにも、ああ、こういう感じで打ち解けたり分かり合えたんじゃなかろうか、と関わり合いの様子を察したり、それぞれの経歴とチャートを照らし合わせて読んだりしてると、受け取り方が広がってゆく。

エウゼビ・グエル氏の出生図
(1846年12月15日 出生時間不明、バルセロナ生まれ)


ガウディの建築物とは、グエル氏やその他の注文主であった実業家たちとの共同プロジェクトなのであり、もちろん公だけでなく私の日々を彼とともに生きた人々がいるのであり、個人の出生図に表されているのは、その人の持つ素材や背景で、そこから人生をどんなふうに展開していくのかは、本人の意志や選択によるところだけでなく、どんな人物と出会い、関わり合っていくのかによって、いくらでも膨らむパラレルキャリアの種なのだとおもう。

ちなみに、ガウディと時空を越えてコラボした漫画家の井上雄彦氏は1月12日生まれの山羊座で、作家の村上春樹氏と(生年は違うけど)同じ誕生日。


昨秋から、村上春樹のつぶやきbot というXアカウントをフォローしているのだけれど、ちょくちょく「うおーーー山羊座さんだ!!山羊座さんだ!!」とおぼしきつぶやきが繰り出されており、星の学徒としては非常にためになっているし、その他もろもろの提言やボヤきを聴くことで、リアルな揺らぎを忘れずにいられるのもありがたい。


これぞ山羊座を発揮するときの鑑かと。この対局が蟹座で、これら2つのサインはシーソーしている。

誰もがどちらの面とも有しているので、何座生まれであっても蓋を分厚くすることは可能だし、ときには蓋を外して生身の感受性を確かめることも可能。つまりは、シーソー。蟹座的柔らかさをさらけだしても、「すり切れず」「きつくない」場を確保しておくことは、蓋を分厚くして、山羊座的大人として世界に出かけていくにはだいじなのではないか。
それに、「しゃーないなーもー」と受けとめてもらえたり、逆に受けとめたりできるところで、“家族”や“仲間”という関係は自然と育っていくんじゃないかなと。

星の一葉 ⁂ ホシノヒトハ

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