見出し画像

世界“全部”に恋をするって、それはきっと…

近隣での人物観察より。

なんというか、子犬のような溢れんばかりのフレッシュさが、狙うでもなく振りまかれている。

(それはまるで、世界全部に恋してるみたいな、というと、雰囲気わかってもらえるでしょうか?)

そんな、まもなく新社会人くんと、かたや、彼よりもさらに若手の学部生くんたちと。

どちらさまともピカピカぱやぱやしているけれど、新社会人くんのフレッシュさはどこか一味違って見えて、なんだろう?

(その人のキャラってのもあるけど😄 しかしなんなら、学部生くんたちの方が場数感とかこなれ感漂わせてる)

これ、という答えをひとつとか、あるていど絞れたらスッキリするだろうけど、なんか無粋になりそうで絞りたくないかも。

彼ら彼女らの様子を観てると、草木がお日さまに向かって伸びるみたいに自然で、世界と自分を信頼しているようで、その時期をとっくに過ぎた自分ですら、成長したい気持ちを思い出させてもらうのだ。

うんと昔、学生時代にアルバイトしていた老舗百貨店系列の広告代理店。

大人のみなさんが、みなさんともすごく優しくて洒脱で、その余裕に憧れたなぁー。

Illustrator 、Photoshop の使い方、Mac が固まってしまったときの復旧の仕方、裁断機の使い方、お遣い先の人物の席はどこ? 課長は何時くらいに帰社しますか? とか、ほんの小さなことから、微に入り細に入り、聞くこと満載だった。

ちょっとした困りごとを持ってウロウロ尋ね回ってると、「どしたん? ホーなるほど。みなまで言うな(まかせとき⭐️)」と助け舟出してくれるお姉さんズとか、

「新婚旅行のお土産なんよ、吸うんやったら、いる?」と、インドネシアの甘い煙草をくれたデザイン部のカッコいいオニイサン、

「スペイン好きなん? 語学メインでゆっくり勉強しにいくんやったら、スペイン本国よりコスタリカのほうがゆるっとしててええよ」「古くなった葉巻はちょっとブランデーに漬けとくと香りが移っておいしいんやで」とか、飄々としたラテンかぶれで有名な営業マンさんとか(「アイツはほんまマイペースで出世のことなんも考えてない。あそこまで振り切ってるのも珍しいよな…」と部内で一目置かれるアウトロー氏で、奥さんを面白がり二歳の長男くんがいかに可愛いかを語る姿と電話の相手先に爽やか営業トークをまくしたてる姿はとてもシームレスだった)。

今もって、憧れてるなぁー。いつかああなりたいものだと思い続けてるなぁー

目線がくるっとひっくり返って、我が身を顧みる。

大人たちの目に、今の彼らみたいな感じで当時の自分も初々しく映っていたのなら、いいなぁ。と、ものすごく調子のいい願い事してる。

そいでもって、自分も若きヒトビトに気持ちよく差し出せる助け舟を持っておきたい。笹舟みたいなささやかなものであっても。

そうやって大人ぶりたい気持ちがありながら、こちらがよく助けてもらってるよね。もうそこは抗わず、素直にありがたがっている。

ほんの少し目を転じるだけで。
たとえば世の中で起こっている恐ろしい計画のことも流れ込んでくるし、身の回りの目立たないところでは、いろいろと佳きものも放たれている。

かつての大人たちのなかには、あからさまによからぬ要素丸出しの人物もおり、そのたび頭に来てた(若かった、、、)。

それももうだいぶ薄まったし、目をつぶろうではないかと思えるようになったこと、そういう要素を察知したら交わせるようにもなったし、歳をとってそもそも標的にもならなくなり、ラクになった。

どこから何をみようとするかがだいじらしい。そこに気付いた点は、自分の成長を認める。ヨッシャヨッシャ。(途上にあることに変わりはない)。

大阪梅田、ハービスエントの ANTICO CAFFE。
この日はチャイとベニエを。
シルバーのプレート、いつもいいなって思う。


ホシノヒトハ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?