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「いいこ、いいこ!」って沸き上がってくるのは…?|天掌くらぶさんの酵素作り

天掌くらぶさんの、春の酵素作りに参加してきた。

「今度、酵素作りにいこうかと」。
少し前、ピクニックに集まったとき、友人からなにげに聞いていた。全容はよくわからないながらも、ナニカ引かれるものがある。だもんで、もし行くときはいちおう声掛けてーと話していたとおもう。

その数日後、不意に「急やけど18日に行くことになりました。興味あれば」とお誘いもらって、やはり全容はよくわからないままだけど、やはり引かれるものがある。

案内を送ってもらい、じょじょに明かされる酵素作り。
まず刮目したのは参加時に持ち込む材料と容れ物。

白砂糖5.5kgに、20リットルの空き樽が必要だそうな。
うちの台所に常駐している、軽く10倍の重量と容積。
このボリュームに、わかりやすくビビる自分。「ほんとに…?」「いやまてよ…」「けどさ…」「18日なら行けるし…」と葛藤しながらも、あれよあれよと「行きますー!」の返事をしていた。

「オッケー!行きがけにグッデイで樽買ってこ!」と友人。
こういうとこ、ふだんは都市近郊住まいだけど実家が農家のお嬢さんらしい準備と時間の組み立て。(頼もしいわー)

して、春の酵素とは?
天掌くらぶさんからいただいた案内書きによると、

20~30種類の野草や木の芽を使って作ります。
春の芽吹きのように「これから生長するぞ」という
爆発的な生命力にあふれた酵素です。

十勝均整社『海の精』パンフレットより


たくさんの野草や木の新芽。
現場では下記のとおりリストアップもされているけど、ほんとすごいよ、その種類!

早朝から用意してくださっていた野草の数々。


上記の野草や新芽が一人当たり5kg。ザルに山盛りになっているのを、持参の包丁でワッセワッセとひたすら刻んでゆく。


春の草の匂い、おままごとを思い出す。
「日頃の澱を流すよう」と友人は云う。
刻み終わったら用意していった樽に開けて…
(出演:友人と、天掌くらぶスタッフNさん)
これまた用意していった白砂糖をまぶして…
野草、白砂糖、野草、白砂糖とミルフィーユ状に、数回に分けて混ぜ込む。
分量の野草を重ね終わったら、昆布由来の発酵助成剤をふりかけ、
さらに上から蓋をするように白砂糖を敷き詰めて完成。


完成したら、主催のアキコさんが「樽に名前書いておこうか」と
マッキーを貸してくださった。
「名前じゃなくてもいいよ」

友人はサラっと「Mebuki」と書いていた。芽吹きの酵素だもんね。
そして彼女のここ数ヶ月になんだかふさわしい言葉だ。

さあ、わたしはなんて書こう??
樽の前にかがんだら、
「…!…!」「…こ!いいこ!」
「いいこ、いいこ!」「いいこ、いいこ!」って、
声なき声が響いてくるではないか?!

「いいこ、いいこ!」「いいこ、いいこ!」、ブワーーっとくる。
樽の中の酵素が言ってるのだろうか、それとも「いいこ、いいこ!」って
樽に書けと?? はたまた、わたしが酵素に「いいこ、いいこ!」って励まされてるの??

うーん?ワカラナイ、結局、名前と「春」を混ぜて書いた。

…星とちゃうんかい。


書きはしなかったけど、ちゃんと聞き届けたよ。
というわけで、自宅での日々のかき混ぜ作業のときに「いいこ、いいこ」って念ずることにした。(で、ちゃんとやってます)

酵素作りのあと、すぐ近くの畑を見学させてもらった。

このままカメラを右にパンしたら
東区の街並みと博多湾が広がるのだが、うまく撮れなかった。
フェンネル!!大好きだ!!


あっという間の作業で、その合間や詰め終わったあとに、
天掌くらぶさんの活動の経緯や、酵素のなんたるか、自宅でどのようにお世話するのか(かき混ぜ⇒濾して⇒保存、酵素の使い方)などの座学。

この時間で受けた説明や、こちらが記憶できたことはほんとうに限られていて、長い長い巻物の、ごくごく一部のそのまたほんの一部。

それにしても流れるような授業(?)で、人にこうして教えることができるってスゴイね、と帰り道友人と話した。

5月下旬からは梅酵素、9~12月はじめには果物や根菜の秋酵素、のように、旬のときに旬のものを。

精妙に働く身体と酵素。こういうコミュニケーションの取り方を編み出した人々がいることを知った、2023年の春たけなわ。

これまでいる酵素に、あたらしい酵素をお迎えして。
そんな暮らしの、はじまりはじまり。

*****

【プラスαの所感と戯言】
日頃の健康維持について、なにか特別な手立てを取り続けたりすることなくこれまで生きてきている。
(単発のボディワーク系WSや食に関する集まりには、興味が引かれるままに参加することはあるし、ほんとに疲れが溜まったときは鍼灸師の夫に診てもらうのだが)

手立ては意識してないけど、自分の心身って、じつは気圧の影響を受けやすいし、天体の動きだなコレ、というのもあるし、人の影響もうっかり受けやすい、という自覚はある。あっても、波乗りするみたいにどうにかやり過ごしがちなのだなー(経過すると抜けるし)。

とはいえここ数年は、年齢にまつわる身体の変化を受けて、家族向けに情報を集めたりリサーチすることも出てきている。
今回の酵素作りで、昆布由来の発酵剤が出てきたときには「なぜそれを摂り入れようとしてるってわかったの?」とビックリした。フコイダンって!ちょうどここ最近、家族で話題にしていたところだ。

壁に耳あり障子に目あり。
自宅内外で、家族や友人、知り合いの人たちとの会話を拾って、AIが、なのか? 情報端末上でいろんな広告が提案として流れてくるようになった昨今。

そのアルゴリズムは端末の中に限らなくなってきてるのでは、とおもえてしまうことが実際に身の回りで起こってる。

これもほんとうに偶然なのだけど、酵素作りのお誘いメッセージが友人から届く10分前に、香椎の髪切りaojanさんにカットの予約をお願いする電話をしていた。あとから酵素作りの場所も香椎近くの山の麓とわかって、三日と置かず香椎通いすること決定の巻。

酵素作りの帰り道、お昼にどこかでお弁当食べよーよ、ここまで来てるなら志賀島はどう?というわけで、詰め立て酵素樽といっしょにぐるっと博多湾。沖津宮の見える浜辺で遅い昼食、そのあと志賀海神社にお参り。(山誉め祭の時期におじゃまできてヨカッタ)

香椎に志賀島といえば、神功皇后伝説を思わされずにはおれない。

背景に、たくさんの物語が動いているのだろうか。
把握することよりも流れに乗ってる。深く考えない、理解しようとしない。(わかる必要があればそのときにわかる)今ってそんな感じ。

沖津宮の対岸。若布狩りの人、チラホラ。
タケノコご飯にそのへんで摘んだハマダイコンの花を飾る。
志賀海神社の遥拝所。鳥居越しに、
さっきまで酵素仕込みにおじゃましてた立花山方面。


星の一葉 ⁂ ホシノヒトハ

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