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【風の時代】はサァ、【水瓶座の時代】のこと、どー思ってるワケ?


【風の時代】:「いやぁ、、、【水瓶座の時代】さんって、周期、めっっっっっちゃ長いっスよねー。うちは200年ですけど。」

って、言ったとか言わないとか。

そもそも、【風の時代】、【水瓶座の時代】とは、なんでしょうか?

「どうも、そうらしい」、と、ガバガバに考えても日常生活に支障はありません。わたしもだいたいにおいて比類なきガバガバです。ですが、なんか気になるテーマに限ってだけは疑り深く、「で、この人は、この説は、何を言わんとしてるのか?ワカラン」ってことを、ある程度まではほっとけません(ある程度までね)。わたしのように「ワカラン」が気になるひと向けにお話ししたいと思います。

まず、ふたつは別々のものを指しています。(冒頭の受け答えはわたしなりのギャグです)

【風の時代】とは

20年に一度、木星と土星が会合する現象が「どこのサインで起こるか?」が目安となっています。
※会合とは、地球から観察したとき天体が重なって見えること

木星と土星の会合は、古来より占星術では重要な徴(しるし)として扱われてきました。大会合、またはグレート・コンジャンクションとも呼ばれます。これまでのおよそ200年のあいだ、この木星と土星の大会合は土のサイン(牡牛座か乙女座か山羊座のどこか)で起こってきました。

ですので、「土の時代」だったのです。

その前の200年は「火の時代」、火⇒土(地)⇒風⇒水というサイクルで順繰りにバトンが渡されます。

直近で、「土」から「風」に切り替わったのは、2020年12月。“風のサイン”である、水瓶座で大会合を迎えました。

この期間の区切り方による、今のサイクルが【風の時代】、ということ。

火地風水という概念を「エレメント」と呼びますが、大会合がエレメントを変えることを「グレート・ミューテーション」といい、やはり注目すべきトピックとなります。2020年が近づくにつれて【風の時代】は占星術界では大きく取り沙汰されてきました。その波を掴んで、【風の時代】を謳う解説本を出版した占星術界のインフルエンサーさんもいらっしゃいましたし、大盛り上がりできるテーマなのですね。

占星術とか、てんで興味なさそうな知人からも、「今って【風の時代】なんでしょ?」と話題にされたときには、「ワー、この人の耳にも届くほどなのか」と、それこそ“時代”の変わり目を感じさせられたものでした。

【水瓶座の時代(アクエリアン・エイジ)】とは

地球は、軸(地軸)を23.5度傾けて自転しています。傾きながら回る様子は、速度が落ちたコマとか、グラスに入ったストローのような感じで首振り運動しています(グラスは筒状なので厳密には違うのですが、イメージです、イメージ)。歳差運動といいます。

この自転軸の傾きが描く円は、一周するのに約25800年(※1)かかるそうです。

傾きが原因で、春分点は長い長い時間をかけて西向きに移動し、また、北極星の位置も変わるとのこと。

はるか昔、天文学で黄道12宮が整備されたとき、春分点は牡羊座にありました。その約2000年後には魚座に、さらに約2000年後には水瓶座に、というサイクルを追ったものが【◯◯座の時代】と呼ばれるものです。(黄道12宮の順序を逆走するのは、観察する地点が違うから、と思っていただければ)

仕組みはこうなのですが、じつは、水瓶座の時代はいつから始まるのかは諸説あり、明確な定義がないようなのです(!)。

それでも、今は【水瓶座の時代】であると確信持ってお話ししておられる方もおられます。見方によっては「そうだ」と言えるのでしょう。なにかしら信ぴょう性のある説を見つけたら、またこちらでも「らしいよ~」と言いふらしますが、それまでは引き続き、情報収集していきます。

(※1)一周するのに約25920年とする記載も見られます。いずれにしても、この年数の根拠は、春分点の移動する角度と観測できるスピード。

約72年に1度、約2160年に30度、約25920年(2160年×12)で360度、すなわち1周します。

宝瓶宮占星学『特別講座2:プラトン年の理解』より


同じものとして扱われがち

サイクルが違うものではありますが、【風の時代】と【水瓶座の時代】を、ほぼ同じ意味合いで取り扱っておられる発信者の方というのも、わりとたくさんおられます。違いに厳密になるよりも、しっくりくる扱い方を採用しておられるのかなと拝察しております。

【大阪弁】と【関西弁】を同列で扱うことがあるように、その曖昧さを許す許さないは、ケースバイケースってこともありますし。かと思えば、「素敵な鎌倉マダム」と紹介された御本人が、「…鎌倉じゃないモン、藤沢だモン」とやんわり可愛く訂正される現場を目撃したこともあり、ガバガバでいいときとわるいときもあるのだなぁと。場に合わせて、幅を持って見ていくとよさそうですね。

ここでは、【風の時代】と【水瓶座の時代】とでは、扱う運動と期間の区切り方が違う、ということだけ分かれば、よしとしましょう。



さらに。

今期の【風の時代】の先駆けが1980~1981年頃にあった

エレメントのバトンタッチ=グレート・ミューテーションが起こる前に、ちょっとだけ該当時代のつぎのエレメントが「はみ出す」期間があります。

2020年の暮れに本格的に始まった風の時代において、それは1981年頃に起こりました。天秤座で木星と土星の大会合が起こったのです(その前後は土の星座で大会合)。

ハイ、この“風サイン”での先駆け大会合。卑近な例で恐縮ですが、うちの夫と、弟嫁ちゃんの出生図にもババーンと出ています。二人には日常レベルで、「うん、なんか、ちょっと、一味チガウかも」「こ、これが、風?なの?…か?」という感覚を授かっています。なんとも言えませんが、なんとも不思議なんです(筆舌に尽くしがたい)。

いつか言葉にできることを祈ります。また、出生図のレイアウトによって、雰囲気の出方は一律ではないことは言うまでもありません。

これまでリーディングさせてもらった中でも、この大会合期間に当たる方はいらっしゃいました。ハッと惹きつけられる雰囲気をお持ちで、この方たちも場の雰囲気をキャッチするのがとても繊細で鋭い印象があります。

ちなみに夫は全然“ぽくない”九州男児で、聴くところによると、反抗期のころは高尾山を駆けずり回り(当時は東京在住)、無所属無宗教ですが、「十三仏の真言」とか、お気に入りの各種経文の読み上げが日課です。弟嫁ちゃんは学生時代まで乗馬競技選手という骨太アスリート体質、今は子育て中なので、ジーンズにスニーカーが定番ですが、スタッズ付きTシャツとかパフスリーブのブラウスとか、パンチと華やかさを忘れないガーリーさが魅力、ディズニー大好き、会ったときとバイバイのときはハグしてくれるパリピです。

「風のグレコン持ち」と言っても、その現れはバラエティに富んでいるのです。

弟嫁ちゃん愛用、Fuang Fa(ファンファ)のかごトート。
わたしと母に、一つずつプレゼントしてくれました。
手元だけファビュラスになれる代物。
山羊座的ファッションには混ぜるな危険。
獅子座的ファッションの系譜。


【水瓶座の時代】と【冥王星水瓶座時代】はどうか


これもね、ありますね。
この2つも、それぞれ違うものです。

【冥王星水瓶座時代】こと、冥王星のサイン移動はふたつ前の投稿で触れました。そっちも長いですが、ご興味おありのかたはお目通しください。以下に添付しておきます。

本編は、前置き飛ばして中程から始まる「で、つづきまして、このところのお話です。」からどうぞ。




ガバガバに見積もっても、どうやら世界は風属性に染まりつつあることには変わりないようですね。

あらためて、【風の時代】と【水瓶座の時代】は、お互いのことをどう思っているのでしょうか? おそらく、「いっしょに風吹かせようぜ!せーの!」と、意気投合してそうにおもいますが、どうなんでしょうか。

個人的には、これまで以上に、「言われていることの経緯」を知ってみるほか、自身の肌感覚への信頼を思い出すとか、潮目変わり目を読み取る、直感やインスピレーションの働きに耳を澄ませる、などなど、自分の中のいろんな部分をアクティブに、総動員して「やる/やらない」「続ける/続けない」を選びなおすことかなぁと。その先で、より味わい深い毎日に出会える気がします。

ところで“風”属性とはなにか?
火地風水、それぞれのエレメントの特徴については、またの投稿で。

謝辞:参考にさせていただいた記事

この投稿をまとめるにあたり、いくつか参考にさせていただいた記事があります。すぐに遡れるものを添付します。
各方面のみなさま、わかりやすく説いてくださりありがとうございます。

とくに3つめの「ほしのすけ」さんの並べ方を拝見して、冥王星水瓶座時代のことも、ごっちゃにせずちゃんと書いておくのだいじだなと感化されました。

6つめの「星読みテラス」さんの記事には、1980~1981年の風のグレートコンジャンクション先駆け生まれの有名人が掲載されています。雰囲気伝わってきませんか?


さらに、歳差運動の「運動としての動き」をやっと理解できたのは、こちらの書物の説明でした(p.31 “季節の星座があるわけ”より)。
また、“魚座”のページ(p.132)では、春分点が水瓶座に移動するのは約600年後のことだと説かれています。

『星の辞典』柳谷杞一郎著、雷鳥社発行

『星の辞典』、うつくしい本です。読了するまでに、さらにいくつもの気づきを与えてもらえそうで楽しみです☆彡

星の一葉 ⁂ ホシノヒトハ

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