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火と水は相容れない、けれど共存できなくもない

占星術を本格的に学ぶなんて
まだ思ってもないくらいの昔。

なにかの占い雑誌で読んだ、
「火と水のサイン同士は相性がよくない」
といったバックリとした見方がいくつかあって、

のちのち、そりゃたしかに
~~~といった点で相容れないだろうと
理解が進みもするのだけど、
その要素いっこだけを取り上げて
ゲームオーバーみたいに決めつけるのは
安易だったのだな…と、今にして思う。

たとえば
うちの両親こそ火と水のカップルだけど、
ふたりとも月は風のサインにあって、
居心地よさそうにしてるときはソレな!と、

「太陽のサイン(星座)だけでは
なんともいえない」

といったことがわかっただけでも
占星術学んでてよかったポイントで、
ちょっと入ってしまってた檻から
解放された心地だった。
(気にしなければそれまでなのに、
ちいさなことが気になるときもあるもので)

「火と水やったら温泉やん!」とは
どの占星術の本にも書いてないけど、

数十年、ときにバチバチと相容れないながらも
ふたりで暮らしをつくっている様子、
ずーーと見てきた娘からしたら、
もはや客観的に天晴れブラボーなのであります。

父ことF家の三男坊と
母ことT家の五女。

若いふたりが親戚の伝手でお見合いして
夫婦になり、さいしょはおそらく
親兄弟姉妹の見よう見まねで、
市民らしく時代やまわりの要請に応えたり、
ときに本能やセンスに従ったり、
家族やご近所さんに助けてもらいもしながら
わたしと弟を育て始めた。

無我夢中だっただろうなーーー


母が今のわたしの年齢のとき、
わたし高一、弟中二。
もう、白目むきそう!スゴイ! と
素直に感心してしまうし、

「らしいなぁ!」と笑ってしまう
家族のエピソードや
あちこち連れて行ってもらった思い出も
たくさんあれど、
父母もわたしも弟もにんげんだもの。
いまだに黒ーい葛藤にアクセスしようと思えば
できる。


けれども、そういうのもひっくるめて
そこにしかない物語は奇跡としかいいようが
ないし、

わたしはこんなにたくさんの経験と選択をする
チャンスをもらったのだから、
その点はもう感謝としかいいようがない。


秋のお彼岸に不意に転がり出てきた、
前から一度まとめたかったこと。

星の一葉 ⁂ 光代

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