宇宙で旅をする、新たに見つけた星を乗っ取る

我々は、宇宙戦艦に乗って宇宙に出ていた。母なる星を捨てて新天地を目指した。地球はもう住める場所ではなくなっていたから。

ひとつ、めぼしい星を発見。私は命令を受けて飛び立った。下見だ。(他にもいる)

すると、生き物?エネルギー体を持つ者に身体を乗っ取られた。他の仲間もそれに乗っ取られ、我々は別の力に引っ張られて母艦に戻ることになった。

言わされた言葉は、「新たな場所を探す気持ちはわかる。だが、こちらの星ではなく、どこかよそを探してくれないか」というような内容。向こうは我々の動きを把握していた。説得に来たのだ。
艦長は先住民と思われる何者かの訴えを聞き入れず、強引にあの星に到着することを命令。

我々はあの星に来た。とっくに支配している。
艦長は、この星のお姫さまのことをいたく気に入っており、我々がお姫さまに対して何かを怠ると物凄く怒る。(世話とか)
お姫さまは、我々人間と違って小さい。人間の形もしていない。表情は人間っぽい。我々人間の姿を見ると怯えた顔をする。あと、植物の一種らしい。話しかけるとたまに応える。

私はやたら怒る艦長に嫌気が差して、それかいつも怯えているお姫さまを助けたかったのか、ちょっと仕掛けることにした。

我々のよく知っている、普通の植物の近くにチョコレートを置く。植物にとっては毒物だ。誰からも見える場所に置いておいたが、艦長は何も言わなかった。

今度は、艦長とお姫さまのいるところで、お姫さまの近くにチョコレートを置く。当然のごとく、艦長は激怒。

私は以前より普通の植物の近くにチョコレートを置いていたこと、それに対して艦長は何も言わなかったことを持ち出した。
あんたは、結局、おしゃべりの出来る植物が気に入っているだけじゃないか。何も語らないが、元からここに生きているあの植物のことはどうでもいいのか。そうやってあんたは、地球の生き物を滅びへ追いやったんだ。

私は艦長(兼・新しい星で今一番偉い人)を責めた。

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