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文章の書き方10か条 by エリザベス・ギルバート(『食べて、祈って、恋をして』著者) | きのう、なに読んだ?

エリザベス・ギルバートはアメリカの小説家です。『食べて、祈って、恋をして』(原著 Eat Pray Love)が大ヒットし、ジュリア・ロバーツ主演の映画にもなりました。TEDスピーチ『創造性をはぐくむには』は1800万回以上再生されています。
私は『食べて、祈って、恋をして』を楽しく読み、続編の『Committed』も大好きでした。
そのエリザベス・ギルバートがfacebookに「My free 10-step Writing Academy」(私の無料書き方教室を10ステップで)を投稿していました。簡潔で分かりやすく、示唆に富み、とてもステキなので、ざっと訳してみました。

文章の書き方10か条 by エリザベス・ギルバート

1)誰かに向けて、お話を書きましょう。誰かひとり、好きな人とか憧れる人、繋がりたい人を決めて、全て、その人に直接届けるように書くんです。手紙を書くような感じでね。そうすれば、あなたの自然な文体が前面に出てくるから。とにかく、ある層やある属性に向けて書くのはダメ、ゼッタイ。

2)お話の始まりから書き出し、何が起きたかを書き、お話が終わるまで続けましょう。

3)文はびっくりするくらい短く。

4)上手かどうかは気にしないで。とにかく最後まで書きましょう。上手に書けたかどうかに関わらず、書き終わった時には、あなたは別人になってます。それだけでじゅうぶん、書く価値がある。

5)書くとき、誰かの人生を変えるなんて、目指さないこと。重く、気持ちを逆なでするような文体になってしまいます。自分がワクワクすること、怒りがこみ上げたこと、夢中になっていることを伝えるだけでいい。もしそれで誰かの人生が本当に変わったら、それはおまけです。

6)なるべく説明をやめて、お話を書きましょう。私たちはみんな、お話が大好き。そして、説明されるのがきらいです。イエス・キリストをお手本に。イエスはほとんど逸話しか話さなかった。素晴らしいストーリーテラーで、お話をきいた人が、各々、そこから学べばよいという姿勢でした。じっさい、大成功しましたね。

7)書くものは、決まった長さを目指さなくていい。特定の市場を狙う必要もない。他の人間に見せる必要すらないのです。あなたが書いたものを公表するのか、出版するのか、それは書くこととは別の問題です。いまは、とにかく書きましょう。

8)あなたは、あなた自身の経験に関しての、唯一の専門家なのです。あなたは生まれてからずっと、ただ存在するだけで、調査と情報収集をしてきたことを覚えておきましょう。自分にものすごく優位性があると思っていいんですよ。

9)書き手なら誰しも、1日目はやる気いっぱい、素晴らしいものを書こうと張り切っています。2日目、書き手なら誰しも、1日目に書いたものを読み返して、自己嫌悪に陥ります。書き続ける人と続かない人の違いは、3日目も書くかどうか。それでも書こうという原動力は、プライドではありません。寛容さです。ダメな自分を許すんです。そして、続けましょう。

10)書くことを、簡単に、簡単にしていっていいんだ、という余裕を持ちましょう。びっくりするようなことが起きるかもしれませんよ。

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今日は、以上です。ごきげんよう。

(picture by Chris Campbell)

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