ゴールデンウィーク。妻の実家に来ている。ちょうど連休中の5/3にTSUTAYAでスパイダーマン-ノーウェイホーム-がレンタル開始との情報を得た。Amazonプライムビデオなどでも見られたのだが750円だったのでボタンを押すことが出来ずにいたのだった。TSUTAYAで新作準新作5本借りれば1100円だ。昨今「TSUTAYAわざわざ行くより、その場で押せば映画見られるじゃん！」と言う方も多いが、まだまだTSUTAYAは有り難い存在だ。それはいいとして、

「連休中、みんな見たいだろうから開店と同時に入らないとすぐ借りられちゃうよね！」との予想から、朝、開店前に駐車場で待機することにした。と言っても着いたのは8:53。開店まで7分ある。ちなみにそのTSUTAYAは9時開店。早くないか？

7分あったが先約が一人、自動ドアの前で腕を組み開くのを待っていた。30代男性小太り。ダボダボのチノパンに運動靴。心なしか鼻息が荒くも感じられる。少し服装は野暮ったいが、ハリウッド超大作が好きそうな気がした。彼の他には自転車で来た高齢者が数名、自動ドアに来始めた。だが彼らはハリウッド映画がお目当てではあるまい。ライバルはチノパンの彼だけだ。一人なら先を越されても在庫は豊富にあるはずだ。そうこうしていると店員さんが内側から自動ドアのロックを解除し始めた。車を降り僕も自動ドアへ駆け付ける。「お待たせしましたー」との店員さん。チノパンくんは競馬馬のようにゲートが開くとすぐに小走りで駆け出した。遅れをとるまいと僕も後ろから追いかける。ここのTSUTAYAには何度か来たことがあるが新作と準新作がバラバラに陳列されており、通い慣れていない僕とすると分かりにくい。なのでチノパンくんを追いかければ間違いないはずだ。チノパンくんは直線を最奥の棚まで走り、コーナーを左へ曲がった。そっちか新作は！僕も見失うまいと必死だ。だがコーナーを曲がった先で、チノパンくんは暖簾に吸い込まれていった！あれ、そこは新作ではなく大人の空間だ。なんと共にスパイダーマンを追いかける仲間かと思っていたが、とんだ裏切りだ。

アダルトものも新作はやはり存在し、いち早く借りたいものなのだろうか。朝イチにだぞ。。

僕の方は無事にスパイダーマンはゲット出来、帰路に着いたのだった。早速スパイダーマンを見たのだが、同時に思うのであった。

彼はマルチバースの扉の向こうへ行ったのではないかと。