二足のわらじ、二台の自動車

日本での本格ライドシェア事業の嚆矢となるであろうnewmoが今日、初めての事業戦略発表会を行った。

今年の秋から大阪で事業を開始し、来年中には全国へと事業拡大を行う計画であるという。

興味深いのはnewmoはタクシーとライドシェアの二足のわらじ体制で事業を行うということである。
否定的に見れば既存の業界に配慮した玉虫色の経営であるが、適材適所でモビリティを割り当てるフレキシブルなサービスを展開できると肯定的に見ることもできる。
個人的にはフレキシブル路線を活かし、自動運転車やデマンドバスなどの分野にも積極的に進出していってほしいと思う。

そしてnewmoはメルカリの出資を受けているので、ベンチャー事業としては先行きが明るいと言える。

しかし惜しむらくは、タクシーやライドシェアとシナジーが生まれる可能性のあったシェアサイクル事業のメルチャリをメルカリは既に手放してしまっているということである。

newmoの当面のライバルとしては既に産業競争力強化法に基づき相乗り事業を行っているNottecoやnori-naがあり、さらに今後大手事業者も数多く参入していくと思われる。

日本でのライドシェア事業がどのような歴史を辿るのか、注目していきたい。


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