インタビュー(花田さとし先生)

今年10月5日に発表しました、関東の花田さとし先生のインタビュー漫画の、インタビュー内容を抜粋した記事です。

なお、読み上げソフトに対応しやすいように、一部の言葉を変更しております。

(ここから)

花田先生「広尾のシライシダンススタジオにて活動しております、JDC東部総局ボールルームA級、ラテンアメリカンB級の花田 さとしと申します。東京出身です。
立教大学の競技ダンス部(舞踏研究会)で社交ダンスを始め今に至ります。」

私「舞踏研究会のに入ったきっかけを教えてください。」

花田先生「競技ダンス部ですと声をかけられて、「どんなダンスですか?と聞いたら、社交ダンスですとの答え。これを聞いた瞬間「結構です!」と即答しました(笑)。ですが、マイナーなクラブ活動の先輩達はそんなことは慣れっこで、「お腹すいてるでしょ?ご飯おごるよ。」と甘い言葉で誘って部室へ捕獲されました(笑)。同じように捕獲された新入生同士で横の繋がりができたり、先輩達の温かい雰囲気に居心地が良くなったり。そんなこんなで一度参加したステップ講習会が社交ダンスデビュー。これが楽しくて楽しくて!そこからは自主的に毎回参加していました。」

私「大学時代の競技ダンス部での思い出深いエピソードを教えてください。」

花田先生「一年生の秋頃から競技会に出場し始めるのですが、個人的に思い出深いのは1年生から4年生までの間に大小様々な競技会でモダン,ラテンを合わせて2位を十一回とったことでしょうか。
優勝経験は小さな大会1つだけ。
ある意味この悔しさが学連でダンスを終わりにできない理由の一つでもあったかもしれません。
個人成績ではなく本当に思い出に残っているのは、3年生の時の天野杯での団体優勝と、4年生の時の春の東部戦での14年振りの1部校復帰です。
低迷が続いていた部を強くしていく過程は困難は多々ありましたが、成績発表の瞬間は今でもはっきりと覚えているほど大切な思い出です。」

私「プロになろうと思ったきっかけを教えてください」

花田先生「大学3年になる直前の春休みに初めて先生の応援に行ったことが転機になりました。
先輩に習うようにと連れていかれたのが白石先生のところでしたが、学連の競技会が多くなかなか先生の応援に行けない状況が続いていました。
春休みにやっとのチャンス!と思ったのですが会場が飛天の間。当時学生の自分には観戦チケットを購入する余裕はなくて…。
それならついでにアマチュア部門に出場して先生の応援をしようということに。パートナーとエントリー料を折半すればなんとか!というわけです。
当時の世界のファイナリストである、ルカ&ロレイン、クリストファー&ヘイゼル、マッシモ&アレッシアと一緒に決勝戦を踊る先生の姿を見て、強烈に憧れたのを覚えています。」

私「プロ入りの経緯、読んでいてイメージが心に浮かんできます。ステキなエピソードをありがとうございます。では、プロ入りの感想はどうでしたか」

花田先生「学連時代は最も成績が良かったのがタンゴで、最も苦手としていたのがクイックステップでした。プロデビューして最初のうち最も点数が悪かったのがタンゴで、意外とクイックステップは点が入るという状況でした。学生レベルでは通用しないぞ!と言われたような気持ちでしたね。」

私「プロの世界で衝撃だったエピソードを教えてください」

花田先生「衝撃的なワンシーンとして記憶に残っているのは、初めて出場した統一全日本戦の予選の最中に、当時のチャンピオンカップルが通路で口論をしていたこと。こちらからすると何が問題なのか分からない素晴らしい踊り手なのに、日本の頂点を狙う選手の熱を否が応でも感じざるを得ない瞬間でした。当時の自分達は未熟過ぎて、今思えばくだらない喧嘩を毎日のようにしていました。」

私「社交ダンスを通じて、どんなことを表現したり、伝えていきたいですか」

花田先生「初めて部活の部室で見たビデオで目にしたマーカス&カレン。
踏歴わずか数ヶ月のダンスをあまり分かっていない僕でしたが、その踊りを見て鳥肌が立ったんです。理屈じゃなく、この人ダンスの神様だ!と思いました。余談ですが、時を経て白石先生に習うようになり、先生の先生であると知ることになるわけです。見ている人をワクワクさせてくれる,ハッピーにさせてくれる、そんな雰囲気に心惹かれたんですよね。一人でも多くの方の心の琴線に触れることができるようなダンサーになりたいと思っています。」

私「ステキなエピソードですね。教えてくださりありがとうございます。質問ですが、花田先生はいろんな社交ダンスのプロの、いろんなイベントの告知に携わっているイメージがあります。どのような組織の、どんな役割を担っているのでしょうか」

花田先生「現在の社交ダンス業界にはいくつかのプロ競技団体と呼ばれる組織があります。
現役の選手達はそれぞれが選んだ団体に選手として登録して競技会に出場しています。
僕たち花田組は、JDC東部所属選手として活動しています。花田個人としてはTNKSという東部の選手会の副会長と、全国のプロダンサーを包括する選手会であるABDCの総務部長を務めさていただいております。様々な選手会のイベントに関わる機会が多いので、そのことをより多くの方々に知っていただこうと思っています。」

私「今年はTwitterで、社交ダンスの話が盛り上がったり、プロダンサーさんのTwitterアカウントがたくさん誕生していますね。選手会のいろんな役を担う花田先生として、どんな気づきがあったり、どんなことをアピールしたり展開していきたいですか?」

花田先生「実は僕自身Twitterを始めたのは最近のことなんです。きっかけは、今年8月26日関東ダンス選手権でした。観戦初心者のためのツアー企画で大いに盛り上がっていましたね!これを見て、ブログ、Facebook、InstagramとSNSをやっていてこれ以上増やしたくないと思う自分はダメだなと。SNSにはそれぞれの特徴があり、利用者の層も異なっていたりします。今Twitterにはとても勢いがあると実感しています。プロダンサー仲間達と共に、社交ダンス・競技ダンスの魅力をまだ知らない方々にも積極的に発信していきたいと思っています!」

私「では最後に、自由にメッセージをお願いします」

花田先生「僕は小・中学生の頃は運動神経が悪く、体育が苦手なタイプでした。でも社交ダンスはスポーツ万能タイプでなくてもできるもの!どなたにでもお気に入りの曲を聴いていると思わず体が動いてしまった経験ってありますよね?これがもうダンスそのもの!音楽に合わせて体を動かす楽しさを感じるところから、気軽にダンスに触れていただきたいと思っています。僕自身、社交ダンスの魅力に魅せられたダンス愛好家の一人です。これからもその魅力をより多くの方に知っていただけるよう、様々な形で発信していきたいと思っています!」

以上です。ありがとうございました。

(読み上げソフトに対応しやすいように、一部言葉を変更しております。)


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