インタビュー(加藤義人先生・小林維斗先生 編)

2018年9月10日に発表しました、加藤よしひと先生・小林いと先生のインタビュー記事です。

過去にアップしたインタビュー漫画の、言葉だけ抜粋したものです。

なお、読み上げソフトに対応しやすいように、一部の言葉を変更しております。

10ダンスは、カタカナでテンダンスと記載することにしました、ご了承ください。

(ここから)

私「まず、自己紹介からお願いします」

加藤先生「加藤の出身地は岐阜県、小林の出身地は東京都です。現在は加藤は東京の御茶ノ水にある二ツ森亨ダンスアカデミーで主にレッスンしています。日本プロフェッショナル競技ダンス連盟JCFでプロ選手として活動しています。テンダンサーとしてがやはり一番のアピールポイントですね。」

私「お二人それぞれの、社交ダンス・競技ダンスを始めたきっかけを教えていただけますか?」

いと先生「もともと子供〜高校位までバレエ一筋だったのですが、高校の時にバレリーナを諦めてしまい、そこから社会人までは踊っていなかったです。社会人になってから、大人バレエを始めてみたのですが、物足りず、長く出来るダンスをしたいと思い社交ダンスを始めました。最初は本当に生徒として始めました」

加藤先生「きっかけは学連ですね。サークルの勧誘を受けるなかで一番女の先輩が可愛かったのが理由です。で、ジルバとブルースを習ったら思いの外楽しくてあっという間にハマってしまいました。」

私「お二人のアピールポイントはテンダンサーであること、ということで、社交ダンスのファンビギナーとしてプロのテンダンス事情からまず質問させてください。プロの方の、スタンダードとラテンのそれぞれの級をみて、いくつか疑問がでました。
まず、プロはスタンダードかラテンのどちらかだけを専門にする方が多いのでしょうか?テンダンスに挑戦する方は多いのでしょうか、少ないのでしょうか。また、N級とはなんでしょう。」

加藤先生「近年は特にスタンダードとラテンの専門化が進んでいるので、どちらかだけ専念するプロがほとんどでしょうね。テンダンスに出場する選手でも両方同じ位やるのは、時間的にもなかなか厳しいですね。実際僕らもスタンダードにかける時間はラテンよりも少なくなってしまいます。
現実では、自分が生徒さんに教えるために専門種目じゃないほうをやって競技にも少し出てるってプロが多いと思います。級の差があるのはこのタイプじゃないでしょうか。
所属団体によって級の上がりやすさもあるので、一概には言えないですが…。
N級は級なしという意味なので、競技の練習はしてないと思いますが、生徒さんに教えるために勉強している人もいますね。」

私「なるほど、プロとして競技のテンダンスを続けるって、とっても大変そうだとなんとなく分かってきました。お二人がテンダンスに挑戦していくと決めたのは、どんな気持ちや経緯なのでしょうか?」

加藤先生「一番はスタジオオーナーの二ツ森亨&由美組の影響ですね。元全日本テンダンスチャンピオンで9連覇したのは二人しかいないですからね。」

私「あ!二ツ森先生とは、24時間テレビでブラインドダンスをご指導してた先生ですね?!」

加藤先生「そうです!僕も応援に行ってたんでちょろっと写ってましたよ(笑)。二ツ森との出会いは学連2年生の時に習い始めたのがきっかけですね。先輩にこの先生はカッコいいから習いに行けって言われて習いにいきはじめて、そのままプロになってしまいました。」

私「私は、24時間テレビで初めてブラインドダンスを拝見しました。ブラインドダンスには
ペアで踊ることの醍醐味を感じさせてもらいました。見えない方は相手を信じること、見える方も相手の可能性を信じること……いろんなことを感じました。ありがとうございました。
ではここからは、お一人ずつに質問です。
ペアダンスの素晴らしさ、テンダンスに挑戦することのやりがいや醍醐味、テンダンスに挑戦していく上での苦労やエピソード、それを乗り越えていく工夫などを教えてください。」

いと先生「ペアダンスの素晴らしさ…簡単そうで難しい質問ですね。
まずは1人では出来ないスピードやリフトなど、技術の追及などはペアならではですよね!ペアで踊る精神的な素晴らしさは実感するのは本当に難しいです。ゴールは無いので、達成感みたいなものは今の所無いですね。きっと将来、体が動かなくなった時にダンスは素晴らしかったと実感するのだと思います。
テンダンスのやりがいについては、ダンスの種目って、全て演じるキャラクターが違いますよね。普通の選手が5個のキャラクターしか演じられない所を10個も演じる分けられるなんて、おトクじゃないですか。
テンダンスの苦労についてですが、これは沢山あります。スタンダードとラテンで、体の重心を変えなきゃいけないので、難しいです。
あとは、練習時間が足りない事ですかね。
あと、セルタンでモダンドレスが激しく汚れてしまいます(笑)。」

加藤先生「ペアダンスの素晴らしさは、当たり前ですけどやっぱり二人で踊るってことですね。二人で楽しくお喋りみたいな感じです。競技だと感じにくいですけど…あとは、上手くリード出来たときは男としての自信を得ますね!
テンダンスのやりがい、醍醐味は自分のダンスの幅が広がることですね。スタンダードとラテンの技術や表現をミックスできるのは両方やらないとできないです。
テンダンスの苦労はいとが書いたのと同じようにスタンダードとラテンのバランスの違いや表現を変えるのが大変ですね。あとは衣装代が倍かかるのが大変です。」

私「最後にお二人からそれぞれ、
観る専門ファンの方や社交ダンス習いたての初心者さんメッセージをお願いします。」

いと先生「観る専門のファンの方へ。
とにかく、大きな声で応援して頂けると本当に嬉しい!
小林先生ーではなく、名前呼び捨てか、いとちゃんでお願いしたいです。
私以外でも、呼び捨てを嫌がるプロはいないと思いますよ。
習いたての初心者の方へ。
ステップの名前とか、足型とかを難しく考えずに音楽に合わせて動く楽しさを感じて欲しいです。自然に美しい姿勢・美しい笑顔になると思います。」

加藤先生「観る専さんへはとにかく会場を盛り上げる声援をしてほしいですね。自分の好きなダンサーを見つけて、そのカップルへとにかく熱い声援をお願いします。静かに見られる方がフロアにいるダンサーは怖いです。
習いたての初心者さんへは とにかく色んな人と沢山踊ること、そして、常に相手への思いやりを持っていてほしいですね。」

以上です。ありがとうございました。

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