綺羅、星の如く

 綺羅星を辞書で引きますと、きらきらと光り輝く無数の星、地位の高い人や明るいものが多く並ぶ様子の例え、「綺羅、星の如く」の略、とあります。「綺羅、星の如く並ぶ新一年生」などと使います。
 この言葉、「綺羅星」と一つの名詞として使われたりします。きらきらした星をイメージしますが、「綺」は綾織の絹のこと、「羅」は薄絹のことで、「綺羅」は美しい衣服のことだそうです。
 もう少し先の話になりますが、桜の花が散り始めるころは、いろいろな学校や職場で、それこそ綺羅、星の如く新入生や新社会人が目に付きだします。まさに華やぐ季節です。
 桜、花散る、新入生は春の季語です。

 ここで一句。

綺羅星の如く新入生駆くる

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