安寧
安寧《あんねい》を辞書で調べますと、世の中が平穏無事なこと、とあります。「社会の安寧を願う」などのように使います。
安全や安定とは違い、初めから世の中の状態を表していますので、「安寧な作業」や「血圧を安寧させる」などとは使いません。
誰もが安寧な日々を願うと思いますが、世の中は事件や事故が多発しているのが現実です。とくに最近はそう感じてしまいます。
昔は、田舎は安全な暮らしが営まれていると思われていたかもしれませんが、今は田舎も都会も変わりないと思います。
日本は安全な国だという認識すらも薄れかねない現状です。
ここで一句。
安寧を貪《むさぼ》る春も通り過ぐ
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