あの肉が食べたい
「ママ、俺、あの肉が食べたいんだよねぇ」
「ゆうた(仮名)もさとる(仮名)も食べたいって言ってるし」
あの肉とは…
これのことです
わたしこの彼のつぶやきというかご要望を聞いたとき、昭和平成令和と世代を越えて受け継がれる子どもの憧れであり続けるこの肉は本当に偉大だと思ったし、彼いや彼らの素直な欲望に感動しました。
だってさぁ元ネタギャートルズとかだよね?わたしもギャートルズから入ってるわけではないから正直どこでこの肉を見て「食べたい!」と思ったのか記憶は曖昧なんだけど…でも…憧れたよね…ほんと…ほんとに…憧れオブ憧れの肉…
だけど現実を受け入れてもらわなければならない。
現代社会において、あの肉は(特別なレストラン等を除いて)売ってないし存在しない肉であると、わたしは真剣に告げた。罵倒されることも、泣きわめかれることも、ショックで非行に走ることも覚悟の上だった。
でも、
「えー?そうなのー?なんだー、そうなのかよー、えー」
で終わった。軽。うちの息子はわたしと相反する軽い男だったのを忘れてた。
さて後日、ガチャポンがそれなりに好きなわたしはガチャポンコーナーを見つけるとついふらっと物色しに入るのだけど、そこでなんと、あの肉を見つけてしまった。
マンガ肉ーーーーーー!!!!!!!
これだ!!!これだよ!!!求めていたのはこれだ!!!!!!!!
秒で100円玉を3枚投入し、ハンドルを回す。
出てきたのはなまやけ。
でもいいじゃん。いいよ。
早速家に持ち帰り、坊主に見せびらかす。
一気にテンションがあがる。
バッグに早速つけてあげたところ、翌日はクラスの垣根を越えて大人気だったようです。おしまい。
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