細島誠彦

株式会社TransamManagementSystem代表取締役。株式会社ONESTY…

細島誠彦

株式会社TransamManagementSystem代表取締役。株式会社ONESTYLE取締役。統治構造研究家。著書に『No.2という働き方」』がある。経営戦略・組織戦略コンサルタント。富山県南砺市、長野県安曇野市出身。中央大学法学部卒業。

最近の記事

「恐怖」と「飴玉」を使って、当然のように義務を果たす社会人を作る組織作り

また、つまらないことが起こった。  会社における義務を果たさないという社会人として基本中の基本ができないという、本当につまらないことだ。こういうことが起こった場合、マネジメントの立場であったら、どうすればいいか? 方法は大きく分けて2つ。  「恐怖」と「飴玉」 「恐怖」  「恐怖」というのは、怒る、叱る、罰金、罰則などなど、要は義務を果たさなかった者に対し、制裁を加えるというものだ。とはいえ、昔なら許されたことも、今ではすぐにパワハラだ、セクハラだと言われる世の中。感情

    • 足を引っ張り合う組織の改善策は?

       以前、働いていた会社でこんなことがありました。大きく稼いでいる部門が、あまり稼いでいない部門を下に見て、態度にも言葉にも出して、一言で言えば、馬鹿にしているということが起こっていました。部門間対立というのはよくあることですが、組織統治においては、放っておくことができない厄介な問題です。  足を引っ張り合っている組織は、多くの場合、内部での競争やコミュニケーションの問題が原因となっています。以下は、足を引っ張り合う組織を改善するための一般的なアプローチです。 1.リーダー

      • 組織の維持のために、排除すべき人のタイプは?

        組織の維持を目的とする場合、以下のようなタイプの人々は排除するべきです。 1. 不誠実な人  組織内の信頼関係が重要な場合、不誠実な人々は組織の安定性を損なう可能性があります。例えば、うそをついたり、約束を破ったり、他の人を欺いたりする人々は、信頼関係を壊してしまいます。自分を優秀に見せるため、自分のミスを隠すため、嘘をついていても、だいたいの場合は見抜かれます。指摘されずとも、「あー、この人はこういう人間なんだ」という印象を与え、信じられることはなくなり、仕事も任せられな

        • オーナー社長が暴走した際に、どうすべきか?

           統治構造を壊す典型的なケースとして、オーナー社長の暴走がある。オーナー社長が暴走してしまった場合、例えば、 ・自分がやりたい事業を、やりたいという理由だけで進めて大赤字を続ける ・会社のお金を自分のこと(私用)に使う ・赤字続きの事業を止めない ・自分の好き嫌いで社員を抜擢したり、辞めさせたりする。給与の上げ下げも同様     などなど、いくらでもあるが、そんなことが起こった場合、以下のような手段を考えることができます。 1 .監査役会の活用  監査役会は、役員や経営陣に

        「恐怖」と「飴玉」を使って、当然のように義務を果たす社会人を作る組織作り

          統治構造とは

           会社組織における統治構造は、企業内の権限の分配や意思決定のプロセス、役員や部門の組織構造、そして役員の責任や義務を定める枠組みのことを指します。統治構造は、企業内における支配者と被支配者の関係を規定し、企業の成長や発展を促進するために不可欠なものです。  一般的に、企業組織における統治構造は、取締役会や監査役会、経営陣、株主総会、社員などが関与する構造になっています。取締役会は企業の方針や戦略を決定する立場にあり、経営陣はその決定を実行します。一方、株主総会は企業の最高意

          統治構造とは

          本当の異次元の少子化対策

           先日、岸田首相が、「異次元の少子化対策」と称した政策を発表した。 中身の基本的な方向性は、 1)児童手当を中心とした経済的支援の強化 2)学童保育や病児保育、産後ケアなど全ての子育て家庭への支援拡充 3)育児休業の強化を含めた働き方改革の推進 とした。「これが異次元?」と首をひねる内容だが、この岸田首相に先んじて、小池都知事は 「所得制限なく、都内の18歳までの子どもに月5000円程度を給付」 する考えを表明した。  いずれにせよ、少子化対策にはなり得ないことは間違いない

          本当の異次元の少子化対策

          本を読むと賢くなるということはない

           本を読む人が少なくなっているらしい。私は、ことあるごとに、部下や子供に本を読めと言うが、読んだからと言って、必ずしも、賢くなったり、仕事ができるようになったり、するわけではない。  が、本を読むことは、人の経験幅が限られている以上、経験の幅を広げてくれる。大げさに言えば、人が経験したことを、自分のものにできる可能性ができる。つまりは、絶対に成長しない状態から、成長する可能性を持てる状態にすることができる、きっかけになる。  仕事ができるようになりたい、人として成長したい、

          本を読むと賢くなるということはない

          視点の狭さが起こす残念な結果

           視野が広い人と、目の前のことしか視えない人の結論は自ずと変わる。 例えば、、、 【やりたいからやるという経営者】  ただ、やりたいから新しい事業をやるという人がいる。それが、個人事業なら勝手だが、社員もいるそれなりの会社であれば、場合によっては、会社の存続に関わる。会社を永続的に続けるには、新規事業というのは不可欠ではあるが、成功可能性も低い、儲かっても投資分の回収すら覚束ないということでは、話にならない。それは、もはやただの趣味である。社員の生活を守らなければならない

          視点の狭さが起こす残念な結果