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引き寄せの法則とかあるけど、本当に人間って知らず知らずのうちに、
自分の思い込みを現実にしてしまう生き物なのかも。

知り合いのKの話。

以前働いていた場所で
「オランダ人は信用ならない」と言っていたボスがいたそうです。

そんな職場に、ある日オランダ人のAが入ってきた。

仕事ができて、人当たりもよく、文句のつけどころのない人だった。

その彼が、ある日思案顔でKに向かっていいました。

「なあ、おれ給料３週間ももらってないんだけど」

「マジでか？俺はもう今週分もらってるよ」

「どうなってるんだろう？こんな事が続いていいわけがない。
こんな状況、いつまでも我慢できるもんじゃないからな」

その会話のあとKはボスの所に向かって言いました。

「ちょっと、Aの給料未払いになってるって。どうなってるんだ？」

「まあちょっとまて、俺はまだアイツを信用してない。
もう少し様子を見よう」

そんな日が続き、ある日のこと。

いつも通りKが職場に行くと、驚いた事に現場においてあった全ての道具が
こつぜんとなくなっていた。

給料未払いに業を煮やしたAが、賃金代わりとして
道具をかっさらっていったのだ。
その日を境にAは二度と現場にくることはなかった。

ボスはKに向かってこういった。

「ほら言っただろう。オランダ人は信用できないって」

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その思い込みが
正しいか間違っているか、
いいか悪いかに関わらず、


人は無意識に自分の思い込んでいる事を正しいと証明するための行動を
選んでいるのかもしれない。

例えば、「あの人に嫌われてるかもしれない」と思ったら、
無意識にその人に対してよそよそしく振る舞ったり、失礼な態度を取ったり、
試すようなことを言ったりしてしまう。あの現象です。

本当に嫌われてる証拠はなくたんなる思い込みなのに、
疑念がふりはらえなくて、それが態度に出る。

その結果、もともと嫌われてなかったのに現実に嫌われたりする羽目になる。

「やっぱり私は正しかった、あの人は私の事が嫌いだったんだ」
と思うようになる。悪循環。

つまり、
現実を見ない自分の思い込みが本当の現実を引き寄せているのかもしれない。

だとしたら、やっぱり良い方向に思い込んだ方が得ですね。


ポジティブシンキングとかバカみたいに見えて好きじゃないけど、
せめて思い込みからのネガティブ思考はやめようと思ったのでした。