ノンプログラマーのための仮想通貨トレーディングボット(bot)入門
2024年あいかわらず仮想通貨のbotを始めるってハードルが高い。
システムエンジニアをバックグラウンド持つ人、大学でプログラミングでデータ分析をしていたとか、東大を出てるとかそんな人ばっかり。
ノンプログラマーが一歩目にするなら何がいいかを考える。
TradingView Bot
一番簡単なのはこれです。取引所によってはWebhook対応している取引所もあります。
TradingViewのPine Scriptはわりかし簡単なので、初めてならこれがいいかも。
既存のストラテジーを使ってもいいし、オリジナルストラテジーを作ることもできますよ。
TradingView Botは、TradingViewという人気のある金融チャート分析プラットフォームに基づいたトレーディングボットです。TradingViewは株式、外国為替、仮想通貨など様々な市場のチャート分析と取引戦略の開発に広く使用されています。TradingView Botはこのプラットフォームの機能を活用して自動取引を行います。以下はTradingView Botの主な特徴です:
TradingView Botの特徴
高度なチャート分析: TradingViewはその高度なチャート分析ツールで知られており、これを利用してトレーディングボットは市場動向を分析します。
カスタマイズ可能な戦略: ユーザーは自分自身の取引戦略を作成し、それに基づいてボットを設定することができます。Pine ScriptというTradingViewのプログラミング言語を使用して、独自の指標や戦略を作成できます。
リアルタイムのシグナル: TradingViewの分析に基づいて、リアルタイムで取引シグナルを生成し、これに基づいて自動取引を行います。
多くの取引所との互換性: TradingView Botは多くの主要な取引所と連携し、広範な市場へのアクセスを提供します。
アラート機能: マーケットの重要な動きや特定の条件が満たされたときにアラートを設定できます。
バックテスティング: 過去の市場データを使用して取引戦略の有効性をテストする機能があります。
TradingView Botの使用方法
ユーザーはまずTradingViewアカウントを作成し、必要に応じて自分の戦略をPine Scriptで開発します。
次に、TradingView Botと連携する取引所にアカウントを設定し、APIキーを介してボットと連携させます。
ユーザーはTradingViewから発信されるシグナルに基づいてボットを設定し、自動取引を開始します。
TradingView Botは、特にテクニカル分析に基づく取引戦略に興味のあるトレーダーに適しています。しかし、トレーディングボットの使用にはリスクが伴うため、実際の取引に移る前に十分な研究とテストが必要です。
バジルさんがめっちゃ参考になるので一読してみてね。
MT4/MT5を使った自動売買BOT
MT4を使った方法です。TradingviewのBOTよりもちょっと難しい。
MT4(MetaTrader 4)およびMT5(MetaTrader 5)を使った自動売買ボットは、金融市場(特に外国為替市場)でのトレーディング戦略を自動化するために使用されるシステムです。MT4とMT5は世界中のトレーダーに広く利用されているプラットフォームで、強力なチャート分析ツール、指標、そして自動売買の機能を備えています。
MT4/MT5の自動売買ボットの特徴
エキスパートアドバイザー(EA): これらのボットは通常、エキスパートアドバイザー(EA)として知られています。EAは特定の取引ルールに基づいて市場を分析し、取引を自動的に実行します。
カスタマイズ可能: ユーザーはMQL4(MT4用)またはMQL5(MT5用)言語を使用して、独自の取引戦略に基づいたEAを開発することができます。
バックテスティング: MT4とMT5は、過去の市場データを用いて取引戦略の効果をテストするバックテスティング機能を提供します。
多様な指標と分析ツール: これらのプラットフォームは多くの技術的指標と分析ツールを提供し、EAの開発に役立ちます。
広範な取引所との互換性: 世界中の多くのブローカーがMT4またはMT5との互換性を提供しています。
BybitとMT4
あんまり使っている人いなそうですが、BybitはMT4対応していますよね。
https://www.bybit.com/future-activity/ja-JP/mt4
MT4を使用した自動売買の設定
MT4プラットフォームのインストール: まず、MT4プラットフォームをダウンロードしてインストールします。
ブローカーとのアカウント連携: MT4をサポートするブローカーとの取引アカウントを開設し、MT4プラットフォームに接続します。
エキスパートアドバイザー(EA)の設定: 既製のEAを購入するか、独自のEAを開発して設定します。
戦略のテストと最適化: バックテスティング機能を使用して、EAの効果を評価し、必要に応じて調整します。
自動売買の開始: すべての設定が完了したら、EAを稼働させて自動売買を開始します。
MT4/MT5を使用した自動売買は、市場分析や取引実行を自動化する強力な手段ですが、市場の変動や技術的なリスクを常に意識する必要があります。取引戦略の設計と実装には、適切な知識と慎重なアプローチが求められます。
Pythonを使った自動売買システム
自由度が高いが、その分難易度が高い。MLBOT、高頻度BOTと自由につくれるけど、習得するには相当きつい。
Pythonを使用した自動売買システムは、金融市場での取引を自動化するプログラムです。Pythonはその柔軟性と豊富なライブラリにより、自動売買システムの開発に非常に適しています。以下に、Pythonを使った自動売買システムの開発の基本的なステップと考慮点を説明します。
Python自動売買システムの開発ステップ
戦略の定義: まず、どのような取引戦略を自動化するかを決定します。これには、市場分析の方法、エントリーとエグジットの条件、リスク管理のルールなどが含まれます。
取引環境の選択: 使用する取引所やブローカーを選択し、それらのAPIを利用できるようにします。多くの取引所やブローカーは、PythonでのAPIアクセスをサポートしています。
データ収集と分析: 市場データを収集し、分析するための方法を開発します。Pythonのライブラリ(例えばPandas, NumPy)がデータ処理に役立ちます。
戦略のコーディング: Pythonを使用して、取引戦略をコード化します。これには、取引のトリガーとなる条件、注文の執行、ポジションの管理などが含まれます。
バックテスティング: 過去の市場データを用いて戦略の有効性をテストします。PythonのBacktraderやPyAlgoTradeなどのバックテスティングフレームワークを使用できます。
リアルタイムテストと最適化: ペーパートレーディング(仮想取引)や少額でのリアルトレーディングを通じてシステムをテストし、最適化します。
稼働と監視: システムを稼働させ、定期的に性能を監視し、必要に応じて調整します。
考慮すべき点
リスク管理: 自動売買システムは市場の予期せぬ変動に対応できるよう、適切なリスク管理機能を備える必要があります。
セキュリティ: APIキーの管理や取引データのセキュリティは重要です。悪意のある第三者によるアクセスから保護するための措置を講じる必要があります。
市場変動への対応: 市場状況は常に変化するため、システムは柔軟に対応できるように設計されるべきです。
性能の監視と最適化: 定期的にシステムのパフォーマンスを評価し、市場の変化に適応するための改善を行う必要があります。
Pythonでの自動売買システムの開発は技術的な知識を必要としますが、市場に対する洞察と効果的な戦略を自動化する強力な手段を提供します。ただし、金融市場は不確実性が高いため、十分な研究と慎重なアプローチが必要です。
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