先日から匿名ホステルマネージャーとしてのtwitterを始め、いろいろつぶやいていたら、以下のような質問をいただきました。

なんということでしょう。
まだコンサルを始めたばかりの自分にこんなこと聞いてくるなんて。

とはいえ、「ばしょうさん視点から教えてください」と書いてありますし、参考にしてくれているとのことなので、自分なりに回答してみようと思います。

が、その前に二点だけ。

僕は宿泊事業コンサルをしようと生きてきたわけではない

前述した記事でも書いたのですが、ホステルのコンサルをすることになったのはたまたまそういう流れになったというだけです。
ある程度自信はあったものの、やってもいいかなと思いだしたのもつい最近のことで、そのタイミングで困ってる人がいてアドバイスしてたら声がかかり、結果コンサルという形に着地しました。

ですので、一歩引いたポジションからホステルに関わるための思考錯誤が始まったばかりの状態であり、どちらかというとホステルマネージャーであり、宿泊事業のコンサルとして成功しているわけでも、その経験が豊富というわけでもない。

この点は明確にしておきたいところです。

コンサルという業種自体に疑問も持っている

コンサルの仕事を受けておいてなんだよって思われるかもしれないですが、コンサルって基本胡散臭いですよね。

僕も以前コンサルっぽい仕事をしていたとnoteの記事で書きましたが、本来はディレクターという肩書きでした。
自分の仕事のスタイルのせいか、外部の人間なのに会社の会議とかに参加してたりしたせいか、お客さんから『コンサルのばしょうさん』と呼ばれだしたのです。

コンサルって紹介したほうがわかりやすいということもあったのかもしれませんが、それまで自分からコンサルと名乗ったことはなかったんですね。

今回、はじめてコンサルという立場でクライアントに関わっています。
クライアントの宿を引き上げるのは当然のこととして、それ以外に自分の可能性を広げるテストも兼ねているんですね。

宿泊事業でコンサルをやる上での矛盾と自分の考え

宿泊事業のコンサルは始めたばかりですが、宿泊事業においてコンサルとして同じ宿にずっと関わり続けることは、なかなか成立しないんじゃないかと思ってます。

メーカーや小売りのように新製品を投入したり、キャンペーンを行ったりっていう頻度はそう多くないですし、どちらかというと仕組みづくりや地盤をコツコツと整備していくような仕事が多くなる気がします。
ですので、コンサルする要素がずっと残ってるってことは、そもそもコンサルとしての仕事をしていないということになるんですね。

改善や整備をすればするほど、そのインパクトに対するコストパフォーマンスが悪くなっていくため、クライアント目線で徹底的にコンサルすると、自分自信がクライアントの無駄なコストになってしまいかねないという矛盾を抱えています。

僕はぶら下がるよりも引き上げたいという欲求が強いので、これはこれでストレスを感じそうなのです。

半年など契約期間で徹底的に改善し、その期間を終えてもクライアントから続けて欲しいという要望があった場合のみ、こちらの負担と料金をともに下げて、困ったときだけ相談サポートみたいな感じになるのがいいのかと考えています。

宿泊事業のコンサルとして必要なこと

ファーストキャリアは何がいいかという前に、宿泊業のコンサルをやるうえでどんな能力や資質、経験があるべきか考えてみました。

・宿泊事業をとりまく大枠を理解していること
・その業態のオペレーション経験があり、肌感覚で理解していること
・トレンドや社会ニーズを掴んでいること
・課題を発見して改善策を提案できること
・コスト感など数字の感覚を持ってること
・利用者としての視点を持てるだけの宿泊経験があること
・スタッフをマネジメントする苦労を知っていること
・経営者やマネージャー、従業員にキチンと意図を伝えられるコミニュケーション能力があること
・基本的なITリテラシーがあること
・海外の文化や習慣に対する一定の知識と理解があること

考えたらもっと出てきそうですが、すぐに思いつくのはこんなところでしょうか。

結論

すごい引っ張ったうえで申し訳ないですが、ファーストキャリアとしては正解も近道もないので、自分が夢中になれる分野で、必要な能力や経験が効果的に身につく職種を探してみると良いのではないでしょうか。

中長期の旅に出て、言葉の通じない国で、困ったり、孤独を感じたり、おこってり、人との触れ合いを通して元気になるなんていう体験もきっと役に立つと思います。

さいごに

別に何かを成し遂げてるわけでもない自分がこんなことを書いて、少し偉そうに感じられる方もいるかもしれませんが、質問をいただいたので自分なりの考えをまとめてみました。

自分としては目の前の課題に取り組むのみですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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ばしょう(@hostelmanager_b)でした。