見出し画像

副業禁止の会社に正社員として働きながらゲストハウスを経営した話

今夏でホステル晴を閉めました。
これから作った内装を壊し、現状回復してオーナーに戻すところです。1450万掛けた内装。掛けすぎましたね。一般的なゲストハウスの倍額かかってしまいました。未知の世界に飛び込んだので適正価格がわからず、言い値で発注してしまいました。それも、許認可のない業者に。。。
それをまた100万くらいかけてこれから壊すのです。何とも皮肉なもので•••
コロナで国際便が飛ばなくなり、2月から予約が無くなってシェアハウス化して住んでいただき住民さんがいたりしましたが、固定費が高く、赤字は膨らむ膨らむ。
経営継続されている多くの宿オーナーさんは追加融資を引いたと言われていましたが、私は融資が引けたら資金になるとは捉えられず、これ以上借金を増やすのは無理!オリパラ2020+1まであと15か月待てない。ここで一度区切りをつけようと5月に決めました。さすがに閑古鳥が泣いたまま固定費だけ流れ出ていくのはメンタル崩壊で。
また、私が会社を辞めてゲストハウスを始めたと思っている方も多いと思いますが、実はそのまま会社員としてフルタイムワークとともに続けて宿経営していました。
なので、勤め人として普段のお給料と比べるとかなり大きな額を回してて怖いなという感覚が常にありました。毎月ボーナスと相当額が固定費として出ていっていましたっ。
法人設立して11月で4年目に入り、この4年間で多くの方々と「女将」として知り合いになりました。
本業の事は言っていない人がほとんどなのでみなさんビックリされた方が多かったです。
だから宿の投稿は顔出していないし、個人名も出さず、私個人のアカウントで宿の投稿をした時は3日後には消して跡を残さないようにしていました。
SNSも女将としてしか知らない人、会社に勤めている私として認知している人など友達が色々ごちゃ混ぜになり、投稿しずらくなりました。

会社は普通に正社員で、でもどうしてもゲストハウスがやりたい!
では法人設立して、個人とは別人格として許認可取って、融資引いて、税金納めて、売り上げは法人にプールして役員報酬ゼロにしてやろう、そう思い実行しました。副業禁止の会社とわかっていながらも公庫も信用保証協会もお金を貸してくれるんですね!きちんと戦略を話したら納得してくださいました。これはとても勉強になりました!
結局、会社の人にはバレることなく開業閉業しちゃいました、苦笑。
宿と同時進行の時は体力的にかなりハードな日々でした。
仕事前に顔出してチェックアウト対応して、宿に居れない夜の日は他の人にお願いし、帰ってきて家に寄らずそのまま、また宿に行きチェックアウト•インの対応•••。そしてお弁当を宿で食べる。
それでも疲れより、数ある宿の中から晴を選んでくれた嬉しさの方が優っていました。
その喜びだけで無報酬でずっとできていました。
結果、ボランティアと同じですが、人生で1番嬉しかった事:第1位になりました。
やらない後悔よりやって後悔した方がいい、とは言いますが、やって後悔はもちろんないし、実際にできた!!という自信になりました。
また、「晴」とは母の名前から取ったものですが、インスタグラム では「晴ちゃん晴さん」と今でも呼ばれていてそれも嬉しいです。
会ったこともないのに心配してくれたり、プレゼントを送ってきてくれたり、今月も会社員を続けながらゲストハウスを開く方法を教えてくださいって関西から学生さんが会いに来たり•••
SNSって凄いですね。日本人の優しさを強く感じました。
なかなかユニークな人生経験ができ、今ならもうネタにできます。いつか会社が副業を認めたときに同僚や同期に、実はゲストハウスを経営していたんだよ!って暴露したいと思います、笑。
法人設立してこの丸3年、会社以外の人との出会いが本当にたくさんあり、学びがあり、楽しく充実していて、自分の人生を生きているな、とヒシヒシと実感して幸せでした。
これに懲りずにまた他の事をやりたいと思います!
人生やるかやらないか、その2択のみ!!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ホステル晴 女将

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?