【書評+図解】 お金のPDCA(著:冨田和成)Part1:企業会計を個人に応用する方法

こんにちは、スギヘイです。

今回は書評記事ですが、
僕がふだん意識しているお金の考え方、お金に対する価値観についても書きたいと思います。
お金の管理などに興味のある方、もっと広くするとお金を稼ぎたい方はぜひご覧ください。

さて、今回紹介する本はこちらです。

著者は「鬼速PDCA」で有名な冨田和成さん
証券会社で富裕層の資産を運用するプライベートバンカーを務めた方なので、資産運用のプロです。
最近はPDCA本が増えてきましたが、その中でもお金にフォーカスを当てた本です。

それでは早速本の中身を見ていきましょう。

<目次>
■本の概要
 ・どんな本か
 ・どんな人におすすめか
■お金は目的達成のためのツール
 ・100億円あったら何をするか?:ビジョンを考える
■「自分株式会社」のCFO
 ・自分という会社を経営する
 ・個人版P/Lでお金の流れを管理する
 ・個人版B/Sで自分の資産を管理する

■本の概要

・どんな本か
一言でいうと、「PDCAでお金を管理して、自分の目標を達成する本」ですが、そのアプローチがとても面白いです。

それは、自分の人生を一つの事業として考え、経営していく。
つまり「自分株式会社」の経営者として、事業(人生)を考える。
 そう考えると、企業経営の考え方を個人にも応用できるのではないか。
そして、個人の「富」(お金だけではない)を増やしていく。
そのための考え方、方法論がたくさん書いてある本です。

・どんな人におすすめか
→お金に不安がある
→達成したいことがあるけどお金がネック
→将来の資産形成・マネープランを考えたい

■お金は目的達成のためのツール

・100億円あったら何をするか?
唐突ですが、100億円が手に入って将来のお金にまったく心配することがない時にあなたは何をしますか?

仕事を辞めてのんびり過ごす
美味しい物を毎日食べる
世界中を旅行する

なかなかぱっと思いつかない人が多いのではないでしょうか。
ここまで極端ではなくても、自分が達成したい目標やビジョンがあるかと思います。

でも、その目標やビジョンにチャレンジできない理由として大きいのが
”お金”
です。

もうひとつは”時間”だと思います。

ただ、時間に関しては極論、お金で買えるので、やはりネックになるのは”お金”だと思います。

起業のような大きな夢だけにとどまらず、特定の場所への旅といった小さな夢に対しても、「お金の心配」にとらわれると、人生の選択肢は大幅に狭まっていきます。

ここの部分、個人的にめっちゃ共感できるんですよね。
お金がない=選択肢がない
これに尽きると思います。

自分は奨学金で大学に進学して、金融やファイナンスなどに興味を持ち、もっと大学院で学びたいなぁと思って大学院への進学も考えたのですが、大学の時点で奨学金の大きさが不安になり、進学はあきらめました。
あとは海外にも行ってみたかったし、色々やりたいことがあったのですが、結局ネックになるのはお金だったんですよね。

自分自身が描いた目標や夢を実現しようとする際に、「お金」が制約になってしまうことほどもったいないことはありません
これを避けるには、お金にまつわる不安を取り除くこと。お金に自分がコントロールされるのではなく、自分がお金をコントロールできるようになれば、こうした不安は一気に解消されていくはず

みなさんも一度はお金がネックであきらめた経験があるのではないでしょうか。

お金をコントロールして不安を解消する。
そして夢や目標を実現する。
選択肢を狭めたくない。

そんな思いが少しでもある方にはぜひ読んで欲しい内容です。

■「自分株式会社」のCFO

・自分という会社を経営する
それでは、どのようにお金をコントロールしていくのでしょうか。

私は常々、自分のお金の状況を改善したいなら、「自らを〝自分株式会社〟の代表、またはCFO(最高財務責任者)だと思って行動しましょう」と言っています。個人と会社である法人を並列に捉え、法人で行っている財務管理の手法を個人にも当てはめてほしいと考えているからです。

簡単に言えば、自分が経営者になったと考えて、経営していきましょうってことです。
会社も事業を通じてお金を稼いでるし、管理しているので、会社の管理方法やノウハウを個人にも転用しましょうってことですね。

イメージしやすいのは、会計だと思います。
企業であれば会計、個人に転用すると家計簿。
でも、家計簿は会計の一部でしかないのです。

通常、P/LとB/Sと聞くと、企業や組織の財務状況を知るためのものだと感じる人が多いのではないでしょうか。一方、これらの財務諸表を個人の資産管理に利用することで、大きなメリットを得られる事実を知る人は残念ながら少数派と言わざるを得ません。
また、P/LとB/Sの概念を下敷きにし、PDCA(Plan、Do、Check、Adjust)を実践しながらお金を管理すれば、一生涯にわたって稼ぐ能力も得られるのです。本書は、その能力を身に付ける方法について書かれています。

企業はP/L(損益計算書)とB/S(貸借対照表)というフレームワークでお金の状況を管理しています。
管理というよりは可視化することで状況を把握しやすくしているのかなと。

個人でのお金の可視化・管理は家計簿がイメージできるかと思いますし、なんなら家計簿ならもうやってるよ!っていう方もいるかと思います。

ただ、僕はこの本を読んで、会計の手法を取り入れることで、家計簿からレベルアップさせてもっと効果的なお金が管理できると考えています。
ということで、まずはP/Lから見ていきましょう。

・個人版P/Lでお金の流れを管理する

まずはP/L(損益計算書)について。
P/Lに関しては家計簿をイメージしてもらうと分かりやすいです。

企業の収益・費用を個人に置き換えると、
・収益=給与
・費用=食費、家賃、光熱費
こんな感じでしょうか。

収益から費用を引くと利益が出ます。
企業の利益は個人だと毎月の貯金になる感じですかね。

家計簿は毎月単位ですが、企業は基本的に1年単位で収益、費用を計算して、利益を算出しています。

P/Lは「収益ー費用=利益」これだけ覚えればOKです。

企業会計では、利益の計算を1年単位で区切っているので、毎年の利益がしっかり計算されます。
同様に家計簿では毎月の利益が計算されて、貯金に積みあがってく感じですね。
実は企業会計と家計簿は期間が違うだけで、利益を計算するという点では
同じなんです。
しかも企業会計では、毎年の利益が利益剰余金としてB/S(貸借対照表)にストックされるので企業も貯金をしていると考えていいかもしれません。

さて、個人でイメージしにくいのが次に説明するB/S(貸借対照表)です。

・個人版B/Sで自分の資産を管理する

個人版のP/Lは家計簿でイメージできますが、個人のB/Sはどうでしょうか?
B/Sを一言でいうと、「資産を可視化」するものです。

企業会計では

お金に関する本はたくさんありますが、僕が見た中でこの個人のB/Sについて本格的に書かれた本はこの「お金のPDCA」ぐらいだと思います。
その理由としては、B/Sの考え方を個人に当てはめるのがなかなか単純にはいかないからだと考えています。

でも、B/Sって資産を管理するから家とか車って価格もわかるし、把握しやすいんじゃないの?
たしかに家や車は中古市場があるので売った時の値段が計算しやすいです。ネットで調べれば今の時点での資産価値が把握できますね。

また、本書でも取り上げられていますが、
今はメルカリでほぼ何でも売れるようになったので、言ってしまえば資産はメルカリなどで全て数値化できてしまいます。

・無形資産とは何か

しかし、1番の問題は無形資産をどう評価するかです。

企業会計では有形資産と無形資産で分けて管理をしています。無形資産で1番分かりやすいのは会社のブランドとかですかね。
あとは知的財産やノウハウ、人材などたくさんありますが、形に見えないものは会計上は無形資産になります。
(無形資産については、また別記事で詳しく考えていきたいと思います)

さらに重要なのが、この無形資産が収益に繋がる(収益を増やす)効果があるという事です。

先ほどのブランドであれば、会社のブランドを高めることで、高い値段で商品を売ることができます。

また、個人であれば自分のブランドを高める(例えば資格を取るなど)ことで年収を上げる事ができるかと思います。
意識が高い方はあまり意識せずに、この無形資産への投資ができているのではないでしょうか。
無形資産への投資については後ほどまた説明します。

個人のB/Sについて話を戻すと、まず一般的な事例として、
無形資産への投資ができていないパターンを考えてみたいと思います。
毎年の利益(貯蓄)で家を買い、車を買い、ローンを返済していく。
このパターンを図式化したのがこちらです。

家や車も資産は資産なのですが、それを他人に貸したりしない限りは収益を生まない資産ですよね。

言ってしまえば消費して終わりなんです。

それと対照的なのが無形資産への投資です。無形資産にお金を使うパターンを下の図で見てみましょう。

つまり預金や資産など収益を生まない資産ではなく、収益を生む金融資産や無形資産に貯蓄を使いましょうって話です。

収益を生む資産に貯蓄を投下することで収益を増やす。
その利益が貯蓄に積み上がり、また資産に投下されて収益を増やす。

資本を投下して収益を生む
そう、これが投資です。

(本当の由来は違うかもしれません。ググっておきます。)

株などの金融資産を買うことだけを投資と考える人が多いと思いますが、無形資産に投資をしてキャリアアップを図り、転職や昇給などで収入を増やすのもいわば投資なのです。

自分に投資してキャリアアップするならみんなやってるし、新しい考えでもなく当たり前のことじゃないの?

まぁ平たく言えばそうなんですが、この本では見える化が難しい無形資産を、会計的な考えやPDCAを使い効果的に増やしていく方法
そしてP/L・B/Sを含めてお金のサイクルをどう管理していくのかが明確に書かれています。
お金のサイクルを明確にして、お金の不安をなくすことによって本来の目的やビジョンを達成してほしいという冨田さんの想いが詰まった本です。

次は具体的に無形資産の部分を見ていきたいと思います。それでは。

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