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女性との会話が苦手な男性の方へ

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「あなたは会話は得意ですか?」

このように答えた場合、多くの方は「得意でない」もしくは「苦手」とおっしゃるのではないでしょうか?

ごく親しい友人や家族は除き、多くの人に対して「上手く話せない」「会話が続かない」といった悩みを持つ方、多いかと思われます。あるいは家族間でも、夫婦間で上手くコミュニケーションがとれないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そういった状態を変えたいため、

・コミュニケーションスキル
・初対面の人と仲良くなる方法
・聞き上手になる方法
・傾聴力
・質問力
・雑談力

このような書籍やセミナーを参考にしようにも、なかなか上手く行かない。では一体、何故上手く行かないのかといいますと…

本の著者や講師が、そもそも会話が得意ではない

・大学教授
・面接官
・部活動の顧問

例えば大学教授が、自分のゼミで学生に対して質問をしたとします。当たり前ですが学生は教授の質問に対して真面目に答えるでしょう。理由は簡単で、

「単位が欲しいから」
「無視してヘソを曲げられたら面倒だから」

例えば大学教授が「黙ってろ」「質問をするな」というにもかかわらず、あまりにも魅力的な人物だとか、あるいは話していて楽しいから会話が成り立っているということは100%有り得ません。

しかし、そういった方が本やセミナーで語っている内容って、一体どんな感じでしょうか?

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「私は日頃、大学で若者と接しているのですが、彼等は私の質問に対して積極的に答えてくれて~」

つまり自分のような雑談力があれば、世代や性別を超えて楽しく会話が出来るし、傾聴力があればあれば相手が積極的に話しかけてくれる。あるいは質問力があれば、相手が自分の質問に対してちゃんと答えてくれると思っているわけです。

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「好きな食べ物は何ですか?」
「休日は何をしていますか?」
「今日は暑いですよね」
「ネクタイのセンスがいいですね」

当たり前ですが、こんな質問をしたところで、相手はあなたに対して「会話が弾んで楽しい」「積極的に話したい」とはならないでしょう。それでも話す理由は前述のとおり、

会話をしなければいけない理由がある

のです。

実際、ビジネス雑誌や出版社。あるいは求人情報のサイト等で連載されているコラム等を見た頂くと分かるのではないでしょうか?こういった内容を連載しているのは決まって大学教授や新聞記者。あるいは面接官といった人達です。

よく「大物政治家にインタビューした」という実績が売りの元ジャーナリストという人がいますよね。しかし大物政治家がインタビューに応じたのは、その人の人格とか、人の話を聞くのが上手いからではありません。

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あなたが新聞記者だから

です。その政治家が、あなたのインタビューを受けた目的は「新聞を使って自分の主張を多くの有権者に伝えてほしい」からであって、雑談力とか、傾聴力のある人と会話がしたいからではないのです。

このように書くと、

「素人のインタビューなんか出来ないだろ!」
「俺が選ばれたのは実力があるからだ!」

そのようにおっしゃる方もいるかもしれません。

しかし考えてもみてください。仮に私が「日本一の雑談力の持ち主」「日本一傾聴力のある人」と自称し、総理官邸に行って「総理と話がしたい」となった場合、どうなるでしょうか?

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「俺は人の話を聞くのが上手いんだ!」
「俺の質問力は誰よりも優れているんだ!」

…そんな能力は関係ありません。何の約束もなく、いきなり官邸に「突撃」すれば単なる不審者として追い返されるか、最悪の場合は逮捕されるでしょう。


実は多くの人が「会話が苦手」。もっといってしまえば、

苦手な会話を克服しようとしても上手く行かない…

その理由が一体何かというと、

権威や肩書で話をしている人の勘違いに振り回されているから

なんです。


この会話、続きますか?

もし、あなたが私とどこかのセミナーや交流会でお会いしたとします。

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比嘉行政書士事務所
行政書士 比嘉晃司
特技 人の話を聞くこと

この名刺に対する、あなたの反応はおそらくこんな感じです。

貴方「ほう、行政書士さんですか」
私 「はい、そうです。宜しくお願いします」
貴方「…よろしく」

資格を褒めていいのか貶していいのかもよくわからない。あるいは具体的に頼みたいことがあるわけでもない…特技に「人の話を聞くこと」と書いてあっても、おそらくあなたは私に何かを話したいとは思わないでしょう。何故かといいますと…

「別に、コイツと知り合って出版できるわけでもない…」
「コイツの仲良くなってもセミナー講師になれないだろ…」
「コイツと仲良くなっても俺の年収が10倍に増えないだろ…」


一方、私がこのような肩書の名刺をお渡ししたとします。

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・〇〇大学教授
・出版エージェント
・著書「聞き上手になる方法」

するとあなたは「大学教授」「本の著者」という肩書きの私に対し、このように反応するでしょう。

「今度、ぜひお会いしたい」
「傾聴の話、ぜひ聞かせてほしい」

何故このように態度が違うのかといいますと、

「出版社に話とおりてくれないかな…」
「セミナーのゲストで登壇させてくれないかな…」

即ち、あなたが見ているのは相手の内面とか人間性ではなく、

名刺の肩書き

ということになります。もっといってしまいますと、

名刺の先にある(と思われる)コネ

ということになるわけです。当然ですが、

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そんなことじゃいつまで経っても傾聴力つきませんよ(笑)

つまりあなた自身、既に分かっているわけです。

権力や肩書で相手をねじ伏せないと、話を聞こうにも、そもそも相手が話すらしてくれない…


「権力さえあれば…」は間違いです

しかし、それは大きな勘違いです。むろん、そういう方法で相手の会話を引き出す方法は存在しますし、そういった「相手を支配する」というのを望まれる方もいらっしゃるでしょう。

しかし私自身、前述のような「会話が全然続かない肩書」で10年、100回以上の交流会を開催しました。ちなみに集客の方法は基本的にブログのみです。

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なお、この朝食会は基本的に「名刺、自己紹介なし」です。そして、そんな中でも有名なセミナー講師やベストセラー作家といった方々も多く参加していただいております。

とはいえ、そういった方であっても名刺や自己紹介がなければ「ただの人」ですし、そもそも参加者、あるいは主催者の肩書に釣られて参加する方は基本的にいません。

もっといってしまいますと、この朝食会は、

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参加者の約9割が女性

です。有名なセミナー講師や本の著者も、基本的には女性です。したがって、

・主催者を尊敬している人は来ない
・主催者に惚れている人は来ない
・主催者の人脈が目当ての人は来ない

のです(いいのか悪いのか分かりませんが…)。

つまりどういうことかといいますと、

自分の地位や肩書、収入に自信がない男性が何を話せばいいか?

もっといってしまいますと、

自分より地位や肩書、収入が上の女性と何を話せばいいか?

この問題について、根本的な解決方法を提示していると自負しております。何故なら私自身が、

大勢の「自分より地位や肩書、収入が上の女性」と初対面で2時間話しているから

です。


「男性との会話なら得意」という男性の方へ

朝食会で多くの女性。そして初対面の相手と会話をした中で、実は「女性との会話が苦手な男性」には、ある共通した特徴があることが分かりましたそれは一体何かといいますと、

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・女性と優劣をつけてしまう
・女性を恋愛対象として見てしまう
・女性の名刺で相手を全てを判断してしまう
・女性の〇〇を見ていない

そして、少数派である男性参加者が一体、どういった人かというと、

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上記のような感覚がない

人達です。かといって、自分が一番優秀だと自信に満ちているとか、あるいは女性に興味がないとか、そういった方ではありません。もちろん、中には地位や肩書をお持ちの方もいらっしゃいましたが、基本的には「ごく普通の男性」なのです。

もっといってしまいますと、そもそも「名刺、自己紹介なし」の前提で会話が進みますので、仮に名刺を頂いて、その地位や肩書が優れたものだとしても、その内容が朝食会の話題の中心となることは基本的にありません。したがって、

そもそも会話が苦手な男性は、立派な肩書が書かれた名刺が用意できたとしても結果は一緒

ということになります。さらにもう一つ分かった事、

女性との会話が苦手な男性は、そもそも男性との会話も得意ではない

ということです。このように書くと「そんなことはない、男性との会話なら上手く出来る」というあなた、もしかしたら、

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内輪ネタで盛り上がってるだけ

ではないでしょうか?


本当にあなたは「男性との会話が得意」なのか?

・同窓会
・〇〇氏を囲む会
・本の著者の集い
・〇〇業界の座談会

この場合、あなたはその会話の中の「中心人物」です。したがって、周囲の人間が「黙っていてもあなたに話しかけてくる」でしょう。あるいは「参加者の大半が顔見知り」ではないでしょうか?

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「最近、どう?」
「〇〇って結婚したんだって」
「××さんって今、米国に住んでるらしいよ」
「大学時代の友達とこの前、会ってさ」

初対面の相手と異なり、顔見知り同士であれば、こういった会話が簡単に成立してしまう。特に男性で、社会的に地位のある人達の集まりですと、こういった会話の多くが男性中心で行われます。したがって、

男性との会話は得意なんだけど…

このように思うわけです。

しかしこれは、いわゆる「近況報告」です。初対面の相手は「〇〇さん」「××さん」といった人は知らないでしょうし、「大学時代の友人」といっても、そもそも初対面の相手はあなたの学歴とか、あるいは大学時代どんな学生であったかということは基本的に知らないでしょう。

したがって、この場合「男性の会話が得意」なのではなく、

単に、内輪ウケで盛り上がっているに過ぎない

のです。

とはいえ、周囲の人間が全員顔見知りで、かつ男性のみならばそれでも何となく上手く行くのかもしれません。ただ、この場合、

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女性を孤立させていたとしたらどうでしょうか?

もしそういった状態で、相手の女性に対して「ノリが悪い」「場の空気を読め」などといった場合、女性が不快な気持ちになるのはもちろんのこと、場合によってはセクハラともなりかねません。

この場合、あなたにとってみれば「そんなつもりはなかった」と思うでしょう。しかし相手がそう思ってしまった以上、それは見苦しい言い訳でしかないわけです…


結局、何を話せばよいのか?

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結局、地位や肩書。あるいは経歴頼みの会話を続けている限り、それを失ってしまえばただの人です。会社員は会社を退職してしまえば役職も地位もなくなりますし、大学教授は退官すれば学生、あるいは大学に対して何かを言える立場ではありません。

あるいは本の著者。それもベストセラー作家と呼ばれた方であっても、その本が絶版となる。そしてその後、作家としての活動をしない限りは「過去の人」となってしまいます。

更に悪い事に、そういったものを失った瞬間、

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・老害
・邪魔者
・過去にしがみついている

今までは自分に対し、頭を下げてきた人達が突然、あなたに対して牙を向いてきます。そして、あなたはこういった事態の変化に対し「そんなのは日頃の行いが悪かったからだ」「俺は関係ない」と言い切れる自信があるでしょうか…

そしてこれが高齢者となりますと、その現状を受け入れる事が出来ないことで鬱や認知症を発症するケースも存在します。もしあなたが「今は若いから大丈夫」「認知症なんてずっと先の話」としても、いずれ訪れる話であって、決して自分自身に関係のない話ではないわけです。


では、結局何を話せばよいのでしょうか?実はそれは思ったよりも簡単です。あなたが話すべき内容は何かといいますと、

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ごく身近な話

たったこれだけです。例えば散歩とか、食事とか、ごくありふれた、身近な話で全く問題ないのです。そこに自分の過去の肩書きとか、成功体験は全く必要ありません。


このように書くと「誰がそんな話聞くんだ!」「自分の価値が全然評価されていないみたいで嫌!」という方がいらっしゃるかもしれません。しかし、それは大きな勘違いです。何故なら、

・日常の話を、如何に面白く伝えるか?
・同じ出来事を、如何に多くの視点で見る事が出来るか?

コミュニケーションの基本って、実はコレなんです。そして、このような伝え方をすることで、

相手も自分の感覚として理解することが出来る

のです。


「話題」を作りたい方へ

朝食会では、常に参加者の方が「話題」を作ることを目的としてしています。

【東京ホテル朝食日記】
web  https://www.w-plusweb.net/
blog https://ameblo.jp/hotelmo/

実際に参加された方が、

「この話題を振ったら喜ばれた」
「今度、一緒に行こうと言われた」

あるいは、

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(ホテルの朝食以外の)〇〇に行こうと言われた」

このようなアクションを引き出すことが可能です。そして、そこにあなたの過去の経歴は一切不要です。あるいは、

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過去に縛られていた状態から自由になれる

わけです。

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