階段が封鎖されていた

僕の自宅はマンションで2階にある。
今日もエントランスから2階に上がろうとすると階段への扉が無機質にテープでバツ印が作られていた。張り紙もなしにバツ印とはなんとも古典的である。1000年前もバツ印は入ってはいけないという意味を持っていたのだろうか。

しかしどういうことだ。
塞がれてはいるけど全然入れそうだぞ...
数秒迷いつつも、僕は素直なのでそのテープのバツ印に従うことにした。

よし。これで今日は何も気にすることなくエレベーターに乗れる。
それもそのはず普段は2階なのでエレベーターに乗ることには少し罪悪感のようなものを感じてはいた。嬉しいことに今日は階段で体力を消費することなく帰宅することができた。

しかしここで、手を洗っているときに何か忘れているのに気づく。
あっ!そうだ...

手提げを今乗ってきた自転車のカゴに置き忘れてたのだ。
取りに行くためしようがなく再びエレベーターで1階まで行き、ふと地面に目をやるとなんとGのような黒い虫が裏返ってるのが見えた。
非常に気持ちが悪い。家賃払ってるのかな。


階段さえ使えればこいつを見ることはなかったのに。
いやそんなことよりも、まずは自転車のカゴに忘れ物をしないことからだな、、。


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