見出し画像

長期目標を達成する為に変わらない自分であり続ける為に環境と人間関係を固定する

人間というのは他人には一貫性を求める割には、案外自分には一貫性がなかったりする。入学や就職の時に掲げたキラキラとした目標は一年もすれば風前の灯もしくは忘却である。不思議な事に自分の目標はサッパリ忘れてしまう癖に、他人の目標は覚えていたりして「あいつはその場その場で調子の良い事ばかりを言う不真面目なやつだ」なんて批判していたりする。自分だってその場の雰囲気や気分によって、その場限りの発言をしているものなのだが、そんな都合の悪い事を忘れるのも人間の強かさなのだろう。人は長い時間を生きて、ずっと自分が一貫性のある存在だと勘違いしてしまうのだが、実のところ、同じ人間でも細かい所はコロコロ変わるのである。だから夢や目標がコロコロ変わって、色んな方向へ右往左往するから大概の人は大成しない。目標を叶える為に必要なのは、才能だけでないらしい。「変わらない自分」を持ち続ける事ができる人か、昔の目標を義務的に追い続ける事ができる人か、という条件も重要なようだ。目標達成に長い時間が掛かるのだとしたら、その間、変わらない自分であり続けなければいけない。これが結構難しいのである。何故なら自分という存在は環境や人間関係によって変化するからだ。学校生活を過ごしているのならば部活や受験に関連する目標を抱きやすいだろうし、サッカーに情熱を燃やしている友人がいるのならばサッカーに興味を抱くのは自然な事だ。そうやって知らない内に自分という存在が変化していき、価値観が変わり、目標もブレていく。その性質を知っていれば逆に環境と人間関係を軸にして目標を設定するというのも手だ。例えば学校生活が3年間であり、クラスメイトが固定であるような環境であるならば、周囲の影響による自分の変化は少ないだろうと予測できる。その見込が立った上で自分が今抱いている目標を3年間追い続けるのであれば、それはブレにくい目標と言える。その時に大切なのは、目標達成に必要な情報以外は無闇に取り入れない事だ。その余計な情報によって自分という存在に変化が生じてしまうと目標に対して魅力を感じなくなってしまう可能性がある。継続する事が大事なんていうのは大抵の人が知っている。だがそれに失敗するのは価値観が変わるからだ。一つ目標を見定めたら、変わらない努力をするべきだ。自分という存在を固定して、目標への方向を固定して、突き進む。だからこそ上手くいく。人生は短いし才能には限りがあるから、方向性と継続性を重要視できる人間が成功する。頑固とも言えるその姿勢を維持できるかどうかが重要なのである。目標達成の為には継続する必要があり、継続する為には価値観を固定する必要があり、その為には自分を構成する環境や人間関係も固定する必要がある。これだけやっても突然の事で他人とか環境ってのは移ろう可能性が全然あるので容易ではない。だから少なくともこれくらいはしないといけないのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?