こうして僕は無職になった(前編)

新卒入社してわずか10日目の夕方、突然親しみ深い人事の方から呼び出しされた。

その人事の方は、時には朝早くから終電間際まで仕事をするハードワーカーであり、明らかに余裕というものがないはずなのに、その時は異常なほど優しく声を掛けてきたのを今でも忘れない。

最上階の会議室に呼び出しということで、また何か面倒な話でもあるんだろうなと思った。

そして、会議室に入ると、部門トップの方が居た。ちなみに、今だから言えることだが、実は部門トップの方が自分は大嫌いだった。

そして、人事の方と部門トップの方が席に着き、破壊力のある宣告をされた。

「今日をもって堀田君を解雇することにした」

自分は、驚きというよりも「なぜ解雇に至ったのか、経緯を明らかにする必要がある」とOODAループに基づいて状況判断して、経緯を確認した。

確認した結果、自分のことを明らかに分かっていない、社内で何があったのか何も分かっていない、明らかに会社と自分の間のコミュニケーション不足が最大要因であるような解雇であり、こんな解雇のやり方が日本において許されているのかと唖然とした。

ちなみに、自分は入社初日から退職届を持参していた。いつでも退職届が出せるように準備していたのだ。

しかし、結果的に苦労して作った退職届を出せずに解雇されるという虚しい結果となってしまったことを悔やんだ。

ところで、なぜこのような解雇に至ったのか、そもそも、その会社はどんな会社で自分と会社との間に何があったのか、自分は物語という形でインターネットを通して社会へ明らかにするべきだと確信した。

その上で、インターネットの力を最大限に活かして、インターネットの限界というものを見たい。

好奇心旺盛な自分にとって、最高のネタであった。

なお、インターネットの限界を見る戦略の都合上、この物語は前編と後編に記事を分けてnoteにて最速公開、後編は有料公開することにした。

もう一度言うが、自分はお金が目的ではなく、インターネットの限界を見ることが目的である。

誰も挑まなかったインターネットの限界を見ることが少しでも出来れば、全記事を無料公開することを、ここに誓う。

なお、これらの文章はフェイクではなく、全て事実である。

もしかすると、何かしらの自分の思い込み、誤解ゆえに間違っていることがあるかもしれない。

間違っているということにTwitterの全解放DMへ連絡してもらえれば対処する。

もちろん、Twitterの全解放DMへ連絡してきたという事実は非公開とし、もし訂正や補足や修正が必要となれば、誰の指摘によって書き換えたといったことを書かずに、必要なことをする。

なので、早めに各位は魚拓なりして、文章を保存すると面白いかもしれない。

また、自分は変更履歴を分かりやすく可視化するという観点で、GitHubにも無料公開部分を変更履歴込みで閲覧できるように体制を整えた。もちろん、有料公開部分も無料公開になれば、GitHubで閲覧出来る体制を整える。

これにより、有料公開部分において、無料公開によって不都合が生じそうな方は、早めに自分の有料記事を購入されるべきだろう。GitHubに不都合な部分が削除されたことがバレたら困るなんていう展開が胸熱だ。

なお、この記事の全削除には一切応じない。

これはゲームであっても、遊びではない。

自分が作り出すゲームを、インターネットユーザーの諸君は思う存分に楽しむと良い。

なぜそんな会社に入ったのか

"そんな"とは大変失礼であると考えているが、煽りタイトルであることを許していただきたい。

新卒入社した会社は、世間的に知る人ぞ知る会社であり、社会の一翼を担っている会社であり、会社全体に問題があったわけではなく、会社の組織体制に致命的な問題があったことを強く主張したい。

そんな会社を知ることになったのは、サポーターズの1on1イベントだ。

自分は当初、1ミリもその会社に興味がなかった。

しかし、たまたまRubyというプログラミング言語を使って自社でサービス開発をしている、自動化に力を入れているという話を聞いて、自分は惚れた。

簡単な面接を経て、自分は長期間のインターンをすることになった。

時給1,100円と学生インターンの相場からすると渋くて微妙なところがあったが、自動化に関わるBot開発に携わることが出来て幸せだった。

その当時、エンジニアは全席フリーアドレス制となっており、各エンジニアがとてつもなく自由な働き方が出来ていたように感じる(が、椅子がポンコツ、人が溢れそうなど問題はあった)。

ちなみに、このフリーアドレス制の実質廃止が、わずか新卒入社して10日目で辞める要因の1つとなるとは思ってもいなかった。

インターンをすることにあたって、面接時に質問で自分に足りないものは何か確認をした。

「会社の事業について、しっかり理解してもらいたい」

そういう話だったのに、自分が1次面接するまでにやったことは、事業について1ミリも理解出来ないBot開発であった。

自分の意向を尊重しないまま強引に面接がセッティングされ、1次面接で大嫌いな部門トップと話すはめになった。

1次面接では、事業について理解がないため、事業について質問をすることが出来ず、お互い不幸な結果となったのを覚えている。

すぐさま1.5次面接がセッティングされ、親しみ深い人事の方と1on1で面接していただいた自動化が大好きな方と2on1の面談となった。

自分は「Bot開発で事業について何が理解できるんだ」とオブラートに伝えた。

そうして、自分はBot開発から手を引き、会社の事業にとてつもなく関わるグロースチームの一員となった。

ちなみに、なぜグロースチームかというと、グロースチームのエンジニアが近々辞めるとのことで、人手が足りなくなりそうだったらしく、グロースチームのリーダーはエンジニアがいないかと必死に探していたのに偶然マッチした、奇跡である。

その当時のグロースチームは、サービスを良くしていくためにABテストを活用していて、サービスをもっともっとよくしていこうということをやっていた。魅力的すぎた。夢のようだった。

また、マーケティング施策を打ちたいものの、システム的に問題があって解決しなければならないといったこともグロースチームで扱っていた。

自分はアフィリエイトに関わる重大な問題を解決することになった。この時は、これが後の重大な技術負債となるだなんて自分も含めて夢にも思っていなかっただろう。

簡単に問題を説明すると、ログイン画面とログイン後の画面でサービスそのもの、ドメインが異なっており、アフィリエイトのクッキー情報の受け渡しが出来ていないといった問題である。

色々とやり方があったものの、自分はDBにクッキー情報を保存して受け渡しをするという手段を選択した。

ちなみに、この選択は将来的に致命的な技術負債になる可能性が高いと某メンターが気づいた時には、もう手遅れだっただろう。

ただ、自分は解雇されたので技術負債を解消する責任は一切ない。会社に残っている方々、とてつもない技術負債の対処に頑張っていただきたい。

さて、話を戻すと、結果的に自分は事業についてとてつもなく理解が深まり、この会社でやりたいことが明確化できた。

そして、内定を得て速攻承諾した。

ただ、この会社で自分はインターンとして働きすぎた。

まさか30万円もアルバイト報酬をいただいて確定申告で還付申請する羽目になる、自分の貴重な時間を約300時間も新卒入社わずか10日で解雇される会社のためにインターンとして費やすとは、この時は想像もしていなかった。

自分は内定承諾するとともに、速攻インターンを辞めた。

こうして僕は無職になったわけではなく、大学4年生として卒業研究に苦しみ、社会人になったらまとまった休みが取れないという話を鵜呑みにして1人で卒業旅行をしたりして、新卒入社することとなったのである。

以上、「こうして僕は無職になった(前編)」でした。

「こうして僕は無職になった(後編)」 Coming Soon...

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