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時をかけるおじさん 24 / ひとりになるということ
今日は母が抗がん剤を新しいものにするため、昨日から二日間入院している。それにあわせて父もショートステイという短期宿泊のサービスを利用している。弟もこの家に同居はしているが彼女と半同棲していて不在。昨夜はすごく久し振りに、この一軒家で一人で寝て、一人で起きた。
なんてことはない。でも、ひとりの家に帰ることを久々にした。外泊などとはわけが違う。一人暮らしとは似ているがちょっと違う。かつて人がワイワイ
時をかけるおじさん 23 /僕らが旅に出る理由
また書くのが久しぶりですが。
時をかけるおじさんこと、若年性認知症の父と、がん闘病中の母を持つ娘、ほうこです。
まあまあ悲劇的な肩書きですが、それなりに元気にやっております。
昨日イベントの仕事がありあまりに疲れ、宵っ張りの私が珍しく早寝をした。そして今朝はやおきができたので、昨日一日イベントを終えた謎の達成感があり、なんだか今日は仕事を休んでしまっていいような気がする!とふと思った。
そし
時をかけるおじさん 22 / 通所施設を探す旅
こんばんは。ほうこです。またもや相当な期間が空いてしまいました。
先日、自分の文章を読んでいただいた方と直接お会いする機会があり、そんな経験も後押しして、改めて文章を書きたいという気持ちになり、過去に書きためてあった文章の続きの更新から、ちょっとずつリハビリがわりに文章を書いていきたいなと思っています。
ここ数ヶ月、特に大きな出来事があったというわけでもなく、淡々と日々は進んでおり、父の病気は目
時をかけるおじさん21 / ぐらぐら揺れる地面の上の家
なんだかずいぶん期間が空いてしまいました。
覚えてらっしゃいますでしょうか。ほうこです。
今まではたまに書き溜めてはストックをアップするようにしていましたが、
今回は少し徒然なるままに書いてみます。あまり読まれることを意識せずに。ちょっと吐き出しているような感覚になるかもしれません。
疲れていると私は文章を書きたくなる。これは迷惑な話ですね。近年は、なるべく今の疲労感のレベルだったらこれはオンラ
時をかけるおじさん 20 / 介護認定ってなんだ
イガイガ期の話に戻る。私は、焦ってもいたし、あっという間に迫り来そうな限界を、先んじて感じていた。
父に福祉的なサポートが必要なことはもう明らかだったし、もともと父の主治医からは「介護認定を受けたほうがいい」ともすすめられていた。結局母の病気のことが大きく背中を押す結果となったが、「みながすなる介護認定といふものを、我が家も受けてみむとてすなり。(土佐日記風)」ということに。
しかしそれってな
時をかけるおじさん 19 / どうせ忘れるじゃん問題
最近の話。ついつい、しょうがないような気もするけれどしょうがないで済ませてはいけないかもな、と思っている問題がある。
それは、
日々の父の行動について、
「どうせ忘れるじゃん」
と思っているということです。私が。
例えば、いつもリビングでテレビを見ている父。私は外から帰ってきて、翌日返さねばいけないのにまだ見ていなかった映画のDVDがあったので、「ちょっと映画みていい?」と聞くと、『ゴー
時をかけるおじさん 18 / 小林くんへお手紙かいた
母のがんが発覚し、私の心の中の嵐も吹きすさび、なんだかイガイガしていた頃のこと。
父が小学校の同級生の「小林くん」の話をしはじめて、昔チャンバラごっこをしたとか、笑いが止まらなくなるくらい毎日楽しかったなと繰り返し喋り始めた。もちろん私も、母も知らない頃の話だし、昔の話はよくするので、特に取り合いもしなかった。
その後、父は自分の部屋にいったかと思ったら数時間後にハガキを持っていた。おそらく寝
時をかけるおじさん 17 / 壊れたテレビ
昨年7月頃の話。
数日前から父は、寝室のテレビが壊れたと確かに言っていた。私も余裕がなく、取り合わずにいたのがよくなかった。ふと父の寝室を覗いた母が、テレビの配線を外し移動しようとしはじめていた父を発見。
どうやら、半年ほど前にテレビの配置や契約などを変えた際に、業者にきてもらって配線を組んでもらったらしく、「外しちゃったらわからなくなるじゃない!!」と母は激怒した。
それに対し、「テレビの配線
時をかけるおじさん 16 / 娘が引っ越してきた
日にちが空いてしまいました。
そもそもこの「時をかけるおじさん」を書こう!と思い立ったのは、昨年の夏頃の様々な事件が起こった頃のことで。noteにアップしよう!と決めてからは、父の病気のことを基本的にその時点までの出来事を時系列で書いていた。
わかりやすいのですが、要はストックがなくなりまして(笑)
なので更新は今後ゆったりになってゆきます。もうなってるけど。
さて話は、母のがん発覚より少し前