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養生訓 巻六 醫を擇ぶ 鳳凰堂流解釈⑬

原文を現代文に改変
貧民は醫なき故に死し、愚民は庸醫にあやまられて、死ぬる者多しと、古人言えり。憐れむべし。

鳳凰堂流意訳
お金がなければ医に診てもらえず死に、愚民は雇った医の誤治で死ぬ人が多いと、古人は言っていた。憐れな事である。

鳳凰堂流解釈
現代では貧民は少なくなっており、保険制度により公平に治療を受けられるようになったと言う点では江戸時代とは異なるように見えるかもしれませんが、全てが多くの庸醫(経済活動を主とし、仁術ではなくなった医療)の誤治により死んでいると言っても良く、形は多少異なっても古人が言っていた事、貝原益軒が言っていた事と変わらない現象が現代までも綿々と続いています。

これを心して、一人であっても仁術として医を全うしたいと思いますが、

生命は必ず生長壮老死があるもの。

それを踏まえると、如何に生き、如何に死ぬかの教育が先ず大切だと思います。

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