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養生訓 巻第七 用薬 鳳凰堂流解釈⑯


原文を現代文に改変

今ひそかに慮るに、利藥は一服の分量、一匁五分より以上二匁に至るべし。其間の輕重は人の大小強弱によりて増減すべし。

鳳凰堂流意訳

今ひそかに慮ると、利薬は一服の分量が一匁五分以上二匁までにする方が良い。

その間の軽重は人の大小強弱によって増減する必要がある。

鳳凰堂流解釈

一匁は約3.75g

つまり、貝原益軒は一服の分量は約5.625gから7.5gの間で人によって増減させる方が良いとしています。

一服の分量なので、一処方の生薬全てがこの分量の間となりますが、生薬によっては二味もあれば十味もあるのに、このように単純な表記で良いのかは甚だ疑問です。

定量化は医の安心。国によって違うと言っているなら、人によっても違うはず。

祝由、導引、鍼灸ではこの辺の加減はとても重要な為、大ざっぱな範囲設定としては良いですが、更に説明が必要だと考えています。

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