見出し画像

(5)医心方 巻二十七 養生篇 雑禁第十一 鳳凰堂流解釈


養生志からの引用
空腹時、臰尸を見るを用いざれ。尸氣脾に入り、舌上に白黄起こりて口常に臰し。

 又、
すべて死尸、臰物を見ようとすれば、飲酒をしろ。酒は能く毒氣を避ける。

鳳凰堂解釈
死に関与するような物、死体や死んだものを
見るような場合は空腹時は避け、見ようとする場合は飲酒をする方が良い。
死体はその気が脾に入る為、舌苔が白黄になり、常に死臭が口の中に残るから。

 枕中方に云う、人と曲直を争うなかれ、当に人の算寿を減ぜん。

鳳凰堂解釈
人と成長や成績を競争したり、比べたりするな。寿命が縮まる。

 又云う、亥子に唾すべからず。精を亡い、氣を失し、年命を減損す。

鳳凰堂解釈
21時〜1時に唾を吐くな。精や気を吐き出しているようなもので寿命が減る。

 又云、凡甲寅・庚辛日是尸鬼鏡乱精神躁穢之日也。不得与夫妻同席言語會面必須清浄、沐浴、不寝以警備之也。
 又、
凡そ甲寅、庚辛の日は尸鬼競乱し、精神、躁穢の日である。夫妻ともに席を同しくし、言語、会面しないこと。必ず清浄沐浴を行い、寝ずに警備すべし。

鳳凰堂解釈
甲寅、庚辛の日は年月によって違いますのでここでは詳細な説明は省きます。
この日には死に関する普段みえない物が見えやすい日なので、精神、神経が過剰に反応しやすい日。夫婦一緒にいて、会話等はしないこと。必ず身を清め、睡眠よりもその事に警戒すべき日。

 又云う、三月一日は婦人と同処せざれ、大凶なり。

鳳凰堂解釈
3月1日は女性と同席する事は極力避けるべき。悪い事が起こりやすい。

 又、八節の日は雑処するなかれ。

鳳凰堂解釈
二十四節気の中の立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至と言う八節には、違う業種や趣味の人と一緒にいない事。

又、
朔晦の日をもって怒ることなかれ。

鳳凰堂解釈
月末月初は怒らないようにする。
(月の満ち欠けと感情の関係)


 又云、勿以正月四日北向生煞。
又、正月四日を以て、北に向きて生けるものを殺すなかれ。

鳳凰堂解釈
1月四日は北に向かって生きているものをころすな。

又、
四月八日には草木を殺伐るなかれ。

鳳凰堂解釈
四月八日はそうもくを伐採するな。


又、
五月五日を以て血を見ることなかれ。

鳳凰堂解釈
五月五日は血を見るな。


又、六月六日には起立するなかれ。

鳳凰堂解釈
六月六日は志を立てる、にわかに立つ、感情を大きく動かす等はするな。


又、七月七日を以て悪事を念ずるなかれ。

鳳凰堂解釈
七月七日は悪いことを考えるな。

又、
八月四日には、諸々の足に附する物を市うなかれ。

鳳凰堂解釈
八月四日は足に関するものを集めるな。


又、
九月に床席を起こすなかれ。

鳳凰堂解釈
九月はベッドや椅子を妄りに動かすな。


又、
十月五日を以て貴人を罰するなかれ。

鳳凰堂解釈
十月五日は偉い人を罰するな。


又、
十二月の晦日より三日の内を以て、齋せずして香を焼き、道を念ずることなかれ。

鳳凰堂解釈
十二月三十一日から三日間は祀りごと、香を焚く、自分の道を考えるなどはするな。


朱思簡の食経からの引用
刀刃は身に向くることを得ざれ。大忌にて人の年壽を損なわしむ。

鳳凰堂解釈
刀、刃物は自分や人に向けるな。不吉な事なので、寿命を損なう。


養生志からの引用
男夫は井の中を跂(つまだ)つことなかれ、今古の大忌なり。

鳳凰堂解釈
男性は深い水の中を覗くな。太古から07:50に続く、不吉な行為である。


又、来たりて口舌を横にするなかれ。

鳳凰堂解釈
口や舌を横に向けるな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?