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養生訓 巻第八 養老 鳳凰堂流解釈⑲

原文を現代文に改変

老いては脾胃の気衰えよわくなる。食少なきに宜し。多食するは危うし。

老人の頓死するは十に九は皆食傷なり。

わかくして脾胃強き時にならいて、食過ぐれば消化しがたく、元氣塞がり、病おこりて死す。つつしみて食を過ごすべからず。ねばき飯、こわき飯、もち、だんご、麪類、糯(もち)の飯、獣の肉、凡そ消化しがたき物を多くくらうべからず。

鳳凰堂流意訳

老いると脾胃の気が衰えよわくなる。
食は少ない方が良い。多食する事は身体にとって危険である。

老人の急死するのは十中八九が食傷である。

わかい頃に脾胃強かった事が当たり前になり、年老いてもその食事量が続けば、消化しにくく、元氣が塞がって、病となって死ぬ。つつしんで食べすぎないようにすること。

ねばり気のあるご飯、硬いご飯、もち、だんご、麺類、もち米の飯、獣の肉等、消化しにくいものを多く食べないようにする。

鳳凰堂流解釈

スポーツ選手に良くみられる、引退後の激太り等がこの項を象徴的に現しています。

但し、胃腸が強ければ一般の人とは違っても良く、これが決まりと言うよりも基準として気にしておくと言うスタンスが理想です。

年老いて胃腸が元気な人は総じて強欲にもなる事は注意しておいた方が良いですが、、、

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