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鳳凰堂流周易について②



2、利点と欠点

あらゆるものは、物、形になった時点で変化が緩やかになり、役割が固定されやすくなります。

周易と言う考え自体も、できた時点で固まる為に使い方は注意が必要です。

利点としては、勘が理に適っているのか(永遠と言わずとも長い間思い描く状態を保てるのか)を検証する道具になり得る事。
また、理を突き詰める間や理を手放した時に得られる勘が純粋な天人地の合致となる可能性がある事。

欠点としては、形になると基準にしやすい為、安易に使うと理論的には合っていても実際には合わない事。

鳳凰堂が現代科学やエビデンスを参考にする事はあっても偏重しない理由でもあります。

RCT(ランダム化比較テスト)等は、現代科学、医学では偏重されていますが、人、生き物に関しては無作為に選んでも偏っている可能性は完全否定できない事から、個々人に取ってはリスクがゼロではないにも関わらず、論文が出れば正しいと言った風潮は人の判断力を低下させる一因になると考えています。

その点、周易は観念的ではありますが、個々人に合わせ、或いは空間に合わせて現象を理解しやすくなりますが、これはその人の人としての成長(熟考、思慮、智恵)が関わる為、人によってはとても難しい技となります。

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