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発達段階(3)


成長発育については

根本的に生理的な特徴が異なり、出生してから青少年期に至るまでを5つの期間に分けています。

1.胎児期
受胎から分娩までの期間、40周を胎児期と呼び、妊婦の健康状況と衛生環境が成長、発育に大きく影響します。
得に前半期の3ヵ月は各系統の器官が徐々に分化していく時期であり、この時期に物理的、薬物、感染、栄養欠乏などがあれば流産や死産、先天性疾患、先天性欠陥等の可能性が高まります。

古代でも、この胎児期の保健を重視しており、「護胎」、「養胎」、「胎教」等と呼んでいました。

これらは妊婦の飲食、起居、薬物の禁忌、薬物による胎児の保護等が書かれています。

例えば、≪備急千金要方≫には、妊婦の禁酒、氷類の禁食について書かれており、≪育嬰家秘≫には「妊娠したら病になっても妄りに薬を服用するな」と書かれ、同時に黄芩、白朮等の体字を安定させる為に効果がある生薬が指摘されています。

この外、小児科では妊娠期28周から出生後7日までを囲産期として定め、28周かかって出生した胎児は生命力が強く、囲産期に死亡する新生児は3分の1、3分の2は死産か流産とされています。

2.新生児期
出生から28日までを新生児としていました。
新生児は生理的には、新しい外的環境に適応する必要にせまられまさう。呼吸を開始して、循環器を調整することで、自己の消化器及び泌尿器系による栄養摂取と代謝産物の排泄を行うようになります。

身体上では体重が急速に増加し、大脳皮質は抑制状態が主体となり、興奮性は低い状態になります。病になると反応が落ちる為、その他の時期より死亡率が高いのが特徴です。
早産、奇形、窒息、胎黄、臍部疾患、臍風、呼吸器感染、驚風等は妊娠期及び分娩過程と関係していると考えられています。

その為、給餌、温かさを保持する事、消毒、保護、皮膚粘膜の損傷防止に気をつけることが重要な時期になります。

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