見出し画像

ドコモTOBのリーガルの話|9/30ツイートの続き

ドコモTOBの件で、9/29適時開示を見ると、リーガルが豪華すぎて思わず吹いてしまい(笑)、以下のようなツイートをしました。

Twitterだけだとちょい書き足りないので、続きをnote に書いてみたいと思います。

********************

上記ツイートの説明的に、若干だけ業界事情に触れると、

いわゆる「◯大法律事務所」のネームバリューはいわずもがなという感じです。

<関東の5大法律事務所>
NA(西村あさひ法律事務所)
NOT(長島・大野・常松法律事務所)
MHM(森・濱田・松本法律事務所)
AMT(アンダーソン・毛利・友常法律事務所)
TMI(TMI総合法律事務所)
※TMIを除いて4大ということもあるが、もはやTMIの方が大きかったりする
<関西の4大法律事務所>
大江橋法律事務所
北浜法律事務所
淀屋橋・山上合同法律事務所
御堂筋法律事務所

(以上がいわゆる「◯大法律事務所」)

また、それ以外にも、法曹(弁護士)業界には、

● 超少数精鋭型の事務所(つまり、「◯大」と呼ばれるような大人数がいるわけではないのだが、いわば代表選抜みたいな超少数精鋭陣になっていて、業界では有名なところ。マンガみたいな世界です)とか、

● “司法研修所教官の排出事務所”と呼ばれるところ(「弁護」科目の司法研修所教官を量産している)とか、
※1)後述

● 特定領域に特化している、有名な「ブティック型」法律事務所とか、
※2)後述

いろいろなカタチで、有名事務所というのがあります。

● ちなみに、マニアックなところでは、いわゆるヤメ検(検察官をやめてから弁護士になった人のこと)で、もと特捜にいたとか、”知っている人は知っている“的な、隠れ名店(?)みたいな事務所とか、

もあったりします。


で、ドコモTOBのリーガルは、

▽ NTT側
NTT側の、MHMは5大のひとつ、日比谷総合は超少数精鋭型(or独禁法のブティック型?)

▽ ドコモ側
ドコモ側の、中村・角田・松本は超少数精鋭型(当代随一の中村直人弁護士の事務所)、
特別委員会の、NAは5大のひとつ(平たくいうと日本No.1)

という感じかなと(筆者の主観です)。なので、もうオールスター感謝祭(笑


※1)「司法研修所」というのは、司法試験合格後に、「司法修習」という実務研修を経るのだが(それの最後に「2回試験」と呼ばれる卒業試験に合格しないと法曹になれない)、それを主催しているところ。

教育機関であると同時に、要件事実と呼ばれる理論などを代表格に、実務理論を研究する、実務家サイドの研究機関でもある(実務家サイドの大学みたいな感じ。教育と研究という意味で。ちょっと違う?笑)。

「司法研修所教官」というのは、そこの教官で、民事裁判、民事弁護、刑事裁判、検察、刑事弁護の5科目があり、次世代を担うと目される各領域の中堅世代エリートがその任に任ぜられる。つまりエリートコース。

※2)ブティック型法律事務所というのは何かというと、「ブティック」と呼ばれる服屋さんには、たとえば商店街に入ってたり、路面店で一定区画ぐらいのスペースで見かけたりするぐらいの規模感でありつつ、ちょっと高級な路線だったり、アウトドア寄せの品揃えだったり、大阪のおばちゃんが好きそうな服とかを集めたり、一定の特色に寄せた服屋さんがあって、そういうのを「ブティック」といいますよね。

そういうブティックぐらいの規模感でありつつ(弁護士の人数的に)、特定領域に特化していて、その領域で有名な事務所、という感じ。つまり規模感と特定領域特化性を、ブティックに喩えた言葉。

わかりやすいところで最近のnoteでいえば、著作権・クリエイター領域で有名な「骨董通り法律事務所」さんなど(「デザイナー法務小僧」さんの運営メンバーに、所属弁護士がおられる模様)は、いわゆるブティック型法律事務所だと思う。


何かのときに参考になる?笑 かもしれないので書いてみました。


ブログとTwitterもやってます\\\\٩( 'ω' )و //// ➢ブログ:「法律ファンライフ」 https://houritsushoku.com/ ➢Twitter:「とある法律職」 https://twitter.com/houritsushoku