僕が書いたコラムが本になるよって話

0:はじめに

ご報告させていただきます。














本日発売の「ラジオ偏愛声優読本」の「偏愛リスナーコラム」というコーナーに僕のコラムが掲載されています!!!!!!!!


お題は「私の好きな番組」ということで僕は「カバネリツアーズ」を題材に愛や今の思いを1300文字に詰め込んだものとなっています。
端的な告知はここまで。ここから下はこれまでの経緯や発表当時や作成当時、採用通知以降の心境など、めちゃくちゃ長い自分語りと最後に規則上2通まで投稿可だったことを生かして送った結果、見事に不採用となったコラムを掲載しています。読んでくれたら幸いです。

1:前日譚

2016年夏、僕は中野のルノワールで友だちに誘われてから、夏冬夏と3誌に6本という計算的には少しおかしいくらいラジオのコラムを書いたことがある。
コラム執筆はもちろん、コミケを売る側としての経験もさせてもらえたし本当に貴重な体験だったと思う。
内容は稚拙であまり今時分では見せたくはないが、1回目に書いたときの時系列などは昔ブログで簡単にまとめたので見て欲しい

ただ、その同人誌が終わって以降は自分で同人誌を出す勇気もないので特に何も書くことをせずにボケっとしていた。

2:きっかけ、そして文章へ…

最後にコラムを書いてから5年が経ったそんなある2021年2月。僕のTLに突然こんなツイートが流れてきた。

…マジか。

突然の企画に戸惑いを隠せぬまま、コラムを書いてみたい意欲は同人誌がなくなって以降も消えてはいなかったので、せっかくだからやってみようという気持ちだけで正式な募集告知はないままだがとりあえずどの題材で書きたいかと方針だけでも考えようとメモ帳を手にとってネタ選びを始める。

割と早い段階で題材はすぐに2つに絞られた。
アニラジリスナーとして始まりにして青春を捧げた
A&G NEXT GENERATION Lady Go!

またはカバネリツアーズだ…

2つまで絞ったところで、自分の中でのその番組についてのイメージをなぐり書き始める。
LadyGo!は高校から大学初期までずっと自分を支えてくれた番組で各番組でもちろん色んな思い出がある。ラストイベントにも行ったしDVDイベントにも参加した。

ただ、それ以上に書きたいことが溢れていたのがカバネリツアーズだった。


ドM畠中とぼん様のバトルにゲラゲラ笑いながらもアニラジの宿命もあって番組は惜しまれつつも終了。
カバネリのゲームのラジオも終わって1年ほど経ったある年末、目を疑うニュースを見る
畠中祐・千本木彩花結婚
嘘だろ…俺らドMカバネはずっと掌で踊らされていたのか…というかラジオ復活してお祝いをさせろよ…

今思い出すだけでもこれだけ思いが出るのだから間違いなくコラムとして書けるだろうと思い、題材は「カバネリツアーズ」に決定した。
(※下画像:当時のメモ帳。コラムの冒頭部分がガッツリ書かれた部分はモザイク処理をしています)

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ここである程度方向性を決めたところでそのメモを元にPCのテキストソフトで文章を作り始める。
話の方向性はもちろん「自分がこのラジオを好きな理由」、そしてパーソナリティの今の関係性を考えて二人に対する「結婚祝い」の気持ちを込めた方向性で書こうと決めた。

(※作成当時の原稿と)
文章の作成中に「ラジオ…振り返っておきたいな」と思いながらも時間の都合上せっかく全回アーカイブを持っていたのに結局聞いたのは4回くらいまでだったり、コラム募集の続報が一切ないので「あれ…ホントにあるの?」と戸惑ったりと紆余曲折ありながらも一旦コラムの全体が8割位完成したところで正式発表まで一旦お休みに入る。
(※下画像:実際の原稿のファイルと集計用のメモ帳)

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3:正式発表

そして、ついにその日が訪れる

やっとこの日がやってきた。この日を待っていたと言わんばかりに自分は意気揚々と残っていた文章の作成とラジオの時間編集部の方のブログでのアドバイスを参考にコラムのブラッシュアップを始める。割と先にしっかりと作り上げていたこともあってか、少し寝かせても自分の書いた文章の中ではブレがない文章を作ることができた。

早速このコラムを応募先へ送信し、とりあえず一旦作業としては終わりを告げた。このとき2021年4月24日。ここから採用通知が来た5月14日まで約20日間僕としては非常にモヤモヤする日々を過ごすことになるのである。

4:運命の日から

5月14日午後7時、既に発表されていた採用不採用発表日はテレワークの作業中だった。そんな中で1通のTwitterのDMが来ていることを確認する。
僕はドキドキしながらそのDMを確認する

コラム募集にご応募いただき、ありがとうございました。ぜひお送りいただいたコラムを掲載させていただけたらと思います。(原文一部抜粋)

メール投稿を初めて約10年。投稿したものが採用されて跳ね回る経験はここ数年はなかったが、今回はあまりの嬉しさに思わず跳ね回ってしまった。
やはり採用されるというのは胸が熱くなるし、楽しい!
ハッキリと感じることができた夜だった。

5月17日、『ラジオの時間』編集部から今回作成した文章を元に書面のサンプルが届く。震えた。本当に本に僕の文章が載るんだと思うと胸が高鳴った。
返ってきた文章を推敲する。めちゃくちゃドキドキする。ここで修正したものが巡り巡って本当に本屋に陳列されるのだから…
その日のうちに推敲の結果を返信する。
1週間後
修正の結果、文字数が入り切らないため少し修正が入る。
…本当にごめんなさい!!!!!!!!!

6月4日、目次の写真が届き、自分の名前を改めて確認する。ちゃんと書いてある。そこには他の採用者の名前もあった。きっと僕のように発売日に向けてドキドキしているんだろうなぁと思いを馳せる。

そして先日、一足早く僕のところにも本が到着する。実際に読んでみるが…ちゃんと載っていることに安堵とこれが本当に現実なのだということを僕に突きつける。
実際にこれが読まれるのか…同じ思いのドMカバネがいたらいいな…僕はそう思いながら情報解禁日を待つのであった。

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5:総括

グダグダと書きましたが、改めて告知を…。この記事が公開されているであろう6月21日、僕の書いたコラムが載っている「ラジオ声優偏愛読本」が発売になります!

「「KDR」にあった”リアル”とお願い」という1ページ約1300文字だけのコラムなのですが、載っていることは確かなので是非僕の名前を確認するついでに購入なんかもお願いします!
他の採用者の方のコラムも個性があって凄かったですし、それ以外のインタビューも凄かった。マジで「ポケひみ」というワードが何度もインタビューで出てくるし…すごい本に載ってしまった…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

おまけ:不採用コラム公開

今回「カバネリツアーズ」で採用をもらって本として載ることになったのだが、規則として2本まで投稿が可能ということだったので実はもう1本コラムを書いた。そのテーマは

洲崎西第5回

おそらく多くの人が「洲崎西」という題材で今回挑んであろうと想定される中、あえて第5回にまで絞って挑んでみた。結果は見事に不採用。悔しいけど今読み返すと仕方ないかもなと諦めが付きました。
実際に採用された方はここでの公開は不可だが、こちらは見事に不採用になっているのでこちらはこれから公開したいと思う。なお、投稿当時から加筆修正は行っていない。

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仮タイトル「伝説の始まり~洲崎西第5回を考える~」

「洲崎西」というラジオ番組がある。
放送時間は文化放送超A&Gで毎週火曜の25時という時間の枠で8年続けているラジオ番組で
洲崎綾さんと西明日香さんのおおらかでパワフルな言動や行動は
時にパーソナリティ同士で言葉の殴り合いを繰り広げ、時には高らかに「男が好き!!!」と叫び、
時にはグッズの価格を「高い!」や「妥当!」とジャッジし、ライブをしたときには途中でキスをして、
現状、両者とも結婚したことで旧姓「洲崎西」となった。
ざっくり振り返ってみるとそんな番組である。

そんなラジオの方向性を決めたと行っても過言ではないのが2013年7月30日放送の洲崎西第5回である。
「乳比べ回」とファンから評されるこの回のトピックスを列挙すると
・収録に遅刻しそうになった結果、風で髪を乾かす洲崎さん(この話題はこれ以降も数度登場)
・林原めぐみさんに話題に上げてもらってテンションが上がる洲崎さん(後に林原さんの番組にゲスト出演)
・二人でスパに行ってお互いの上半身の争いをする話(洲崎vs西のノーガードの殴り合い路線の走り)
・終電を逃した洲崎さんが松屋の前で痴漢にあって大人の仲間入りを感じた話
・沖縄に行きたがる洲崎西(後に沖縄ロケが実現。洲崎西が水着になる)
・「養豚場の紳士」の登場。自分のことを「豚リスナー」と名乗る(このリスナーがきっかけでリスナーの愛称が「豚リスナー」になる)
・「冷奴」新しい名称に「ひゃー」と付ける(「ひゃー」は後に何故か規制音SEに)
・サウナの話(後に洲崎さんがサウナにハマり「サウナで『絶頂』する」エピソードあり)
・裸でレストルームに突入し、思わず体を隠す洲崎西

これら全てがたった1回、30分に詰め込まれている。何度聞いても濃い放送である。特濃である。
さらにカッコに書いてあるのはこの話から後々発展していったエピソードなのだが殆どのエピソードが後々の番組への伏線になっている。
特にサウナなんかそれ以降特に話に出ていなかったのに数年後に突然サウナで「絶頂」した話をする回がこの回と同じくらいまたヤバい回なのでこちらもまた聞いて欲しい
あと、冷静になって考えてみるとこれが第5回放送であることがおかしい。初回でこの番組で初めてちゃんと話したというトークをしていた2人がスタートから1ヶ月も経たないうちに一緒に裸の付き合いをしにいった話をする時点で怪物じゃないかと思う。出会って1ヶ月は食事をしまくってくれ。

また、この放送がやっていた時の自分の話をすると、丁度この時期の自分は受験や身の回りも色々と変化があった時期だったこともあり、精神的にキツかったタイミングでの放送回だった。
笑えた。女性声優のラジオでは聞いたことのないようなトークに大笑いした。間違いなくこの回に僕はすべてを救われたような気がした。
あれから約7年。昨年の5月に新型コロナの影響でステイホームが叫ばれる中、洲崎西の過去人気回放送のくくりとして7年ぶりに超A&Gから5回が放送された。やっぱり笑えた。お腹を抱えて笑った。コロナ禍という辛い状況の中、僕を救ってくれるのはやっぱり洲崎西第5回なのだと改めて気がついた。これは言いすぎた。

放送からもうすぐ8年を迎える洲崎西第5回。この回はまさに「洲崎西」という番組の方向性も二人のパーソナリティ性もはっきりと決まった。紛れもない「神回」だと思う。

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