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介護職は医療用語は覚えた方がいい?

秋のひまわり🌻が見れるみやき町の山田ひまわり園を楽しみにしてたのですが、今年は中止だそうです。寒水川山田水辺公園がまだ閉鎖なままで水害の復旧工事もまだまだというところも中止の理由で書かれており、早く復旧すること、また綺麗なひまわりが見れることを祈ってます🌻

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 さて、本題です。
私の話には医療用語が沢山出てきて分かりにくいってことで、できるだけ分かりやすくということを課題にしてます。
法人内には介護事業所もあり介護スタッフに研修で話をする前やカンファの前などに、「分からなかったら話を止めていいから聞いて」「流れで止めれなかったらカタカナでいいから残しておいて」 とお願いしたり、普段の会話の中で聞いてみました。
こうしてみてわかったのは、スライドやプリントなど字になってる方が聞き言葉だけよりイメージがつきやすいということ、意外とそれが的外れなこともあるってことです。聞き言葉だと何が分からないか分からないまま話が流れてしまうことが多く、書き言葉があるとわかったつもりになってるのでこちら側から気づきにくかったりします。気づけばごく当たり前なことで、思っていたよりも、私の言葉は医療用語で溢れてることにも気付きました。


介護の現場にも医ケアのあるご利用者が増えたので、医療用語も身近に増えてきてるようです。でも私も自分が働いていた分野以外では分からない医療用語もありますし(威張って言うことではないですが、、)どこまでが知っておいた方がよくてどこから知らなくていい言葉なのかは線引きはできてません。前も説明したのに覚えてない言葉はそもそも普段使う必要がなかった言葉と考えるので、覚える必要もないのかな、、っと考えるようになってます。昔々、NICUで働いてる頃にミニドクターにならず看護婦でいるよう言われたのですが、同じようにミニ医療者になる必要はないのかなと思うのです。まだ過渡期だからそろそろ誰かが線引きしてくれるはずです。


ただ自分がわかりやすく喋ればいいかというだけでは終わらない問題もあります。訪問看護はじめてから略語を極力使わず話すようになっていて、すっかり略語に疎くなってたのですが、分野から考えるとまさにど真ん中で病院に行くとよく耳にする「サット(SAT)」。経皮的動脈血酸素飽和度の略というのはわかるけど、何の略なのがわからず、、、。
動脈血酸素飽和度はSAO2なので、なんかそこらへんと関係あるのかなと思ったけどTはどこなんだろうと年若のスタッフに聞いたらsaturationの頭文字のsatですよと。えっそこ?とも思いますし、ドラマでも使われてた略語なので定着したものなんだろうけど馴染まず、どうしても警察のSATをイメージして笑ってしまいます。慌ただしい現場ではないので、酸素飽和度でもSPO2(これも略語だけど)でも特に長くはないので、SATはいくつですか?と聞かれても答えるけど自分ではこの先も言えないままに終わりそうと思っていました。 
ところが、先日、「SATの謎が解けた!」と訪問看護先のお子さんのお母さんと話をしていたら、そのお母さんが「サットって何かなとずっと思ってました」と、、、「え?お母さん、来るたび話してるこの数字です。SPO2!」(モニターに書いてあるの 
-  でSPO2とここの家ではよんでます)
「看護師さんが90以上だといい感じで、95超えてくるとばっちりと言うので、90以上あればいい数字がなんかあるんだなとは思ってました。」という返事が返ってきました。もしかして酸素飽和度も分からないのかも?と不安になり確認してみると、そこはきちんと理解されています。病院で置いてけぼりにならないように「サット」と言った方がいいのかなーと更に悩みを深めたところでした。

先日受けた研修で訪問看護師の役割という項目があって、
「お母さんと医者を中心に、それぞれ違う分野の人同士の話の翻訳者に」という言葉があって、これがぴったりなのかもしれないと思います。線引いたり言葉決めたりしがちですが、この言葉が好きそう分かりそうにアンテナを張っておいて、お子さんやお母さんや介護職の人が意味がわからなく置いてけぼりなんてことにならず、言いたいことが伝えられるようのんびり話していこうと思います。

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ちょっと追加 
※経皮的動脈血酸素飽和度とは、、、
上の青い機器がパルスオキシメーターといってこれで測ります。パルスオキシメーターは色々なのものがありこれは携帯に便利ですがアラームなどはありません。
経皮的動脈血酸素飽和度は動脈血中のヘモグロビンのうち何%が酸素と結合してるかの割合を皮膚の上から測るもので、採血しなくても酸素がどのくらい運ばれてるかの指標がわかる便利なものです。

計測部位の指が冷えて冷たかったり、マニキュアを塗ってたりすると正確な数字が測れなくなります。
適切に挟めるものがあれば耳たぶとかでも測れるのでマニキュアは絶対落とさなきゃいけないわけではないですが、突然救急車とかで運ばれたらマニキュアは落とされると思いますし、今新型コロナ感染症対策で自宅に送られるのは写真のタイプのものでこれは耳たぶで測るのは難しいのでマニキュアは落とすしかないのかな、、、と思います。

詳細は下記の呼吸器学会の資料がわかりやすいです。

一般向け


医療者向け



最後まで読んで頂いてありがとうございます😊 気に入って頂けたらよかったら、私に一杯奢ってください🍶🍺☕️