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本との出会いに感謝を込めて

仕事の説明書〜あなたは今どんなゲームをしているのか〜』を執筆した際の作業フォルダを徒然なるままに眺めていたら、紙面に載せなかった文章がいくつかあったので、少しずつnoteに投稿していきたいと思います。
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上司はあなたのこんなところを見ている

以前、かつてお世話になった上司としばらく時間を空けて再会した際に、若手の育成について語り合う場があった。チームのメンバーを皆平等に育成するのが理想だが、同じ時間かけても成長の幅が異なる。そして、重要な案件に対しては、誰を担当として任命するか悩むシーンがある。そのような時には、今までのいくつかの行動を見て判断すると話した。それは下記の3つである。

・質問をしてくる人
・多く質問を受けている人
・オススメした本を読み、感想を聞かせてくれる人

上記対して、全て共感できた。

質問してこない人は相当デキる人か、全く分かっていないかのどちらかである。実際にデキる人は存在し、何も指示しなくとも、次々と仕事を片付け高い成果を出す。そのような人には育成するよりも、自由にやらせた方が伸びるため、あまり口出しはしない。当てずっぽうな質問であっても、そこに勉強をした形跡が見られれば、質問を打ち切ることはしない。成長したいという思いが伝わってくるからだ。

「〜〜を教えてください!」と言われれば当然時間をかけて教えるが、全てを教えるには時間と労力がいる。そのため、ある程度まで教えたら「今日の内容やこの次に発生する問題については、〜〜という本が参考になるよ」とアドバイスをする。しかしながら、今までの経験上、アドバイスを素直に聞いて本を読み、自分の解釈を添えて感想を寄せてくれる人は片手で数える程しかいない。

「オススメした本を読み、感想を聞かせてくれる人」はこちらの教育にも熱が入る。また、共通言語を得ることにより、シナジーが得られ、余計な説明も省略が可能になる。読んだ側も上司の裏側に潜ませている言外の意を汲み取ることもできる。

仕事がデキる人に対して「何かコツがあるのか」「どんな本を読んでいるのか」「オススメの本はあるか」を聞き、その本を読むようにしている。その結果、様々な良い本に巡り合い、ここまで成長することができた。

今までの上司のアドバイス、本との出会いに感謝を込めて…。
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上記は紙面からは省かれているが、本誌ではより多くのトピックスを扱っています。是非、こちらもよろしくおねがいします。



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