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名前の知られていない本当の偉人達【世界を変えた3つの事例】

科学における偉人というと、アインシュタインやニュートンの名前を良く聞きます。

もちろん彼らは天才で、すごい業績を残しています。しかし多くの科学者の中で、最も世の中を変えた人物かというと、違うと私は思います。

相対性理論や万有引力は、今までの考えを大きく変えました。しかし、だからといって人々の生活は全く変わりません。万有引力を知ったからといって急に豊かになることはないのです。

逆に、有名ではないながらに、人類の生活を大きく変えた人物もたくさんいます。

そこで今回は、そんな縁の下の力持ちの偉人たちを紹介しましょう。

フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュ

彼らの偉業は「合成肥料の発明」です。たかが肥料と思いがちですが、当時の食料の生産量が世の中に与える影響というのは、とんでもなく大きいです。

昔は食料が十分に行き渡らないのが当然でした。質素な食事になると自ずと栄養失調も多くなり、仕事以外の時間はベッドで過ごすことも多かったと言われています。

また食料が贅沢品であったため、貴族の間では「食べて吐いて食べてを繰り返す」という贅沢も行われていたみたいです。今考えるととんでもないですね。

そんな世の中を変革したのが「合成肥料」です。農作物の生産量が数倍になり、一気に食料問題が解決しました。

特に日本みたいな面積の小さい国では、作地面積を小さく抑えて、いかに効率よく生産するかが鍵です
。合成肥料がなければ、今の日本の人口は数分の一になっていたかもしれませんね。

カール・ラントシュタイナー

彼は血液型を発見し、輸血を可能にしました。命に関わる研究は、世の中に大きな変革をもたらします。

しかし、命を助ける研究をしたのにも関わらず、彼の名前は全く有名ではありません。相当な偉業を成し遂げたんだから、少しは有名であってほしかったですね。

フランソワーズ・バレ=シヌシとリュック・モンタニエ

彼らはHIVを発見しました。

感染症は昔からとても恐れられていました。人間が集団で生活する上で、感染症は最大の敵です。

例えば、昔はコレラが蔓延した土地からは一度離れて、しばらくしてから奴隷を土地に戻して、コレラが消えているかを確認していたそうです。恐ろしい方法ですが、これしか方法はなかったのです。

HIVも発見されるまでは、原因不明の感染症です。しかし、その原因が明らかになることで、対処ができるようになります。

命を奪う原因不明の「何か」を明らかにする研究というのは、人々を大きく安心さてくれたはずです。

今回は、あまり有名でない偉人達を紹介しました。ただ有名というだけではなく、いかに世界を変えたかという視点で偉人達を見ると、見え方が変わって面白いですよ。

ちょっと変わった視点として、過去の偉人達を「失敗体験」から見ている本も紹介しています。良かったらそちらの記事もどうぞ。

参考 <効果的な利他主義>宣言! ウィリアム・マッカスキル

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