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研究は1分野を追求するだけではない【組み合わせる、という研究】

研究は一つの分野を突き進むイメージが強いです。例えば化学であれば、タンパク質に関する研究をずっと続けたり、心理学であれば人の行動を調査し続けたりといったイメージがあります。

それも一つの方法であり間違ってはいません。しかし、それは伝統的なやり方に乗っ取っている方法しか見えていません。実は研究はもっと多彩なのです。

複数の研究を組み合わせる

現代では、徐々に研究の仕方も変わってきています。現代で急増している研究方法があります。それは、複数の研究分野を組み合わせるという方法です。

例えば、ファスト&スローで有名なダニエル・カーネマンは心理学と経済学を組み合わせることで、「行動経済学」という分野を確立しました。これは、「人は合理的には動かない」という心理学で学んだ知識を経済学に適用することで新しく生まれた学問分野です。

この複数の研究を組み合わせる方法は、より実用的になります。例えば、脳科学は実用に結びつけるのは難しい学問になります。しかし、コンピュータサイエンスと結びつけることで、計算方法の新しいアイデアになるかもしれません。

実際に、従来から生き物の動きを参考にしたロボット開発が進められており、一見実用性から遠い生物学が生活に役立っている例はたくさんあります。

おわりに

研究というと、狭い分野を探求するイメージがつきまといますが、それだけではありません。どんな分野が自分の専門と繋がるかを考えるのも「研究」なのです。

少し研究者のハードルが下がった所で、あなたも研究者になってみたいという興味は湧いてきませんか?ITの発達で、研究者もたくさん求められる時代なので、ぜひ挑戦してみて下さい。

参考 <効果的な利他主義>宣言! ウィリアム・マッカスキル

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