見出し画像

【コロナ禍留学】ベイツ大学の冬学期と感染防止対策

冬学期が始まってもう4週間目に突入です。新学期で授業と課題のペースが掴めていない+授業自体の難易度が上がったことで、秋学期に比べてnoteの更新頻度が下がっています。書きたいことはあるのに、アウトプットする時間がないのが悲しい…

授業については次の記事にするとして、今回は冬学期のベイツ大学のコロナ対策についてです。

念には念を入れて、何度も検査

全米で感染が急拡大していた冬休み。授業が始まる前には学生が一斉にメインに戻ってきます。ほとんどがオンキャンパスの寮で生活している環境では、人と人との接触は避けられません。出来るだけ感染を広げないために、新学期開始前には念には念を入れた措置が取られました。

  • 帰ってくる前48時間以内に検査を受ける

  • 大学到着後、抗原検査
    →陰性ならカードキーがアクティベートされる

  • 授業が始まる前の3日間のうち1回受ける抗原検査

  • 最初の週の木金は2日連続で抗原検査

  • 翌週からは週に2回のPCR検査の義務

最初の1週間で、抗原検査、PCR検査を合わせて5回受けました。寒い中テスティングセンターまで歩くのは少々面倒ですが、自分がnegativeであると分かっているだけで、精神的な負担がだいぶ軽くなります。

ブースターの接種が義務

授業を再開するにあたって、学生にはブースターの接種が義務付けられました。私も2回目からちょうど5ヶ月経ってブースターが打てるように!

余談ですが、現在のベイツではコロナ禍のためいろいろ活動に制限がかかっていて、学生にワクチンの接種や定期的な検査などが要求されています。ただワクチンに関して、職員の接種は絶対ではないらしく、ベイツの学内誌によると一部の学生からは不満の声が上がっているそう。

という訳で、ベイツに戻ってきて授業が始まる前にブースターを打ちにレッツゴー!

アメリカでブースター接種

場所は近くのショッピングモール。予約なしでふらっと行くことができます。受付とかしていたのは軍隊の人。迷彩服を着ている人たちがテキパキと仕事をしているのを見て、改めてコロナ禍は有事なんだな…と感じました。

ショッピングモール(少し寂れ気味)が会場です
受付は30秒くらい

英語での問診にどきどきしながらも何とか受け答えをして、いざ…!待機時間も含めて30分かからずで終了しました。そして、日本で打った接種記録を併せて、アメリカのワクチン接種証明カードをゲット!

オフィシャルな割にはめちゃ簡単。
日本のが仰々しすぎるのか…?


帰りは帰るシャトルバスを逃してしまい困っていたところ、ブースターに来ていたベイツの学生の車に乗せてもらいました。初対面なのに「ヘイ、乗ってく?寮どこ?」と言われ、フランクだなーこういうのアメリカだなーと思いながらありがたく乗っけてもらうことに。

ちなみにブースターは、薬局などでもパッと打ってもらえるらしいです。速い。

異国の地での副反応

副反応が心配だったので、翌日に授業がない日に打ちたかったのに、ASAPと言われ授業初日の前日に打つことになったブースター。案の定、打った日の夜に高熱が出て、薬で何とか鎮めながら授業初日を終えました。日本から鎮痛剤持ってきててよかった。

しんどかったけど、薬で熱と痛みを和らげて、お水をたくさん飲んで、コモンズから持ってきたリンゴをひたすら食べていたらそのうち回復。多種多様なコモンズのリンゴを全種類制覇したのではというくらい、リンゴばかり食べていました。

副反応とはいえ、疑似的にも体調不良を経験。日本にいれば、ゼリーとかポカリとか薬とか買えるけど、そこまで自由に何でもできるわけではないのが留学です。ただでさえ、英語のハンデ+新学期で大変なのに、本調子じゃないまま授業に行くのは正直とても辛かったです。絶対にもう風邪はひかないぞ、手洗いうがいちゃんとしてたくさん寝よう、と心に決めました。

対面の授業を継続するために

最初の週だけオンライン授業

学生がベイツに戻ってきた週の半ばから授業が始まりましたが、最初の週だけはオンラインでした。学生たちの接触をできるだけ減らして、同時に毎日検査をして広げないようにする、ということがが徹底されています。

前述した念には念を入れた何回もの検査を経て、2週目からは対面授業に戻りました。秋学期同様、教室や建物の中では必ずマスクの着用が求められています。加えて、今学期からは使い捨てマスクや医療用のマスクの着用が求められ、布マスクの着用は認められないことになりました。そして大学からはサージカルマスクが25枚くらい入っているパックが支給されました。やった!

日本にいたら、小さめサイズとか、内側がガーゼとか、耳のゴムが幅広のとか、色々こだわって快適さを追求しますが、アメリカに来てぜーんぜん気にしなくなりました。たまに日本から持ってきたマスクを着けるとびっくりします。

食事はテイクアウトシステムに…

ベイツの中で1番感染リスクが高い場所といえば、コモンズ。やはりこの感染拡大の中では、食事は3食テイクアウト形式になりました。コモンズ内部や教室のある建物での飲食は禁止で、自分の部屋に戻って食べないといけません。安心な反面、不便なこともたくさんあります。

  • 寮とコモンズの往復の間にご飯が冷める。氷点下15度とかの世界なので。

  • ご飯を食べてそのまま授業に行けない。一旦部屋に戻らないといけないので結構時間をロスしている。

  • ごみの量がとても増える。毎回紙のボックス、紙カップ、プラスチックのふたやカトラリー。寮のラウンジにあるごみ箱はいつも溢れかえっていて清掃員さんに申し訳ないほど。衛生面では使い捨てがいいとはいえ、環境のことを考えるとちょっと躊躇してしまいます。感染拡大防止と環境に配慮した生活は相性が悪いよなぁ。

そして一番の問題。みんな口をそろえて言うこと。

友だちと会えない。

規模が小さいからこそ、行けば誰か友達に会える場所がコモンズ。だけどテイクアウト方式では、取ってすぐ部屋に戻るので、全然友達と話す機会がありません。先学期に比べて、圧倒的に友達と過ごすことが減ってしまいました。寂しい。
留学の折り返し、新学期で友だちも増やしたい、英語でもっといろんな人とコミュニケーションをとりたいと思っているのに、これは結構深刻な機械の喪失。

2月5日から、コモンズ内での食事が再開されるとのこと!週2回行なっているPCRの陽性率が目に見えて下がっていました。うれしい!ベイツ大学の、やれることはやってエビデンスベースで出来ることを増やしていく、というのはとても安心感があります。

留学の経験を最大化するためには

コロナ禍の留学は、活動範囲を広げていろんな経験をするということと、感染しないように慎重になるという二つが見事にコンフリクトしてしまいます。

勉強だけなら、教室と寮とコモンズの行き来だけで部屋に引きこもっていればいいのだけれど、一方で、コロナになることを恐れすぎて人との関係を築かないのはとてももったいないとも思っています。ましてや新学期、クラスの中で助けてもらえる友だちをつくりたいのに。一緒にご飯食べたり、出かけたり、パーティしたりして友達を増やしたいし、もっと話したい。このバランスが本当に難しくて、少しだけ落ち込みました。

授業が始まって1ヶ月経って、コモンズやアクティビティの再開もアナウンスされたので、まだまだ焦らずにいきたいと思います。

そして何より、授業を頑張ろうと思うとやはり健康第一。とにかくコロナにはかかりたくないし、インフルエンザにもなりたくない。手洗いうがい、手指の消毒、バランスのいい食事とたっぷり睡眠を心がけて、心身ともに元気に冬を過ごしたいと思います。

雪が積もったQuad
ベンチが埋もれています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?