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誰得ドット絵メイキング『胚芽米』

昨年秋にtwitterの #誰得ドット絵 に投稿した『胚芽米』のメイキングをおとどけします。

ところで、みなさんは『胚芽米』お好きですか?

ぼくは中学生のころにしばらく、母の好みで毎日胚芽米生活だったことがあり、それはあまり良い思い出ではありません。栄養はあるけど食感が少し落ちるので「あたたかいごはん&おかず」として食べるぶんにはいいんですが、カレーライスとか、あと冷えたお弁当のときはちょっとつらかった記憶があります。

「じゃあ、わざわざ胚芽米にするなよ!」とツッコミをいただきそうですが、ええぼくもそう思いますよ。だって最初は普通の『白米』のつもりだったんですから。

1. お米ひと粒の全体像を決める

まずは大体のお米粒の形状を決めます。小さいものですし、16x16ドットで描きます。

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うーん。食欲減退罪に問われるかもしれませんが、虫の卵と言っても通じちゃいます。画力の問題もありますね。ごめんなさい。

ところでいつものドット絵は素材として扱われることを前提に背景色を変更しても成立するようにしているのですが、このドット絵はtwitter用だったため「影」がついています。そのため、例えば薄いグレーが背景の場所にこのドット絵を置くと、影が濃いグレーではないため違和感があります。

影は半透明のデータにしておけば……というのは、ごもっとも。ただ黒背景のときは逆に影を少し明るくしたいので、黒背景用のデータも用意する必要が出てきます。

2. 胚芽をつける

脱・虫の卵! ということで胚芽をつけて胚芽米にします。こんなかたちで母と同じ選択することになるとは思いませんでしたよ! 血は争えないというやつでしょうか……。

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なお、胚芽を加えることで白い部分の面積が減ってしまうので少し形状を見直し、白い部分を広げています(右上)。これでちょっと卵っぽさを減らせたかなと思います。ええ、自分への優しさも大切にしましょう。

3. 色を調整して完成

形状は単純なものなのであまり悩まず、あとは色を調整して完成させます。全体に透明感という清涼感を出すため、薄目の色合いに置き換えます。

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また、白い部分には1色加えて、なめらかさも演出します。これにより少しふっくら感が出たので外周(右下あたり)も調整しなおしています。

うん、中学生のころの思い出の胚芽米より美味しそう(自画自賛)。

あ。ひょっとして、あれからずいぶん時代も変わって品種改良が進んだり、電気釜の性能向上で美味しく炊けるようになったりしているんでしょうか? 久しぶりにまた胚芽米を食べてみたくなりました。

なおドット絵としては誰得ですが、胚芽米は誰得ではありません。いま健康で、ずっと昔のどうでもいいことを語っていられるのは、胚芽米ちゃんのおかげもあるでしょうからね。

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なお今回メイキング記事にするにあたって、以前の『焼き芋』のときのように『ごはんが炊けるまで』にして「お米がシャキっと立ちました~♪」みたいにオチをつけられたらいいなと思ったんですが、さすがに強引すぎて無理でした。お米粒の見た目からして、炊く前と後とで大きく変わりませんし、ね。


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